９８馬鹿 自分の言動に後悔はない ページ48
「……好きにすればいい、そうなれば私も鉢屋もこの学校を去ればいい、ただそれだけだ」
「!!??」
私の言葉にたいそう驚いたのか目を見開いて此方を見る。
そんな彼女を私は冷たく見た。
「話は終わりかな?じゃあ私はこれで失礼するよ」
「……んで?何で!?なんでそんなに冷静でいられるの!?」
射得式はギャンギャンと喚き散らしている。
そんなのはお構いなしに教室を出ようとする。
「なんでなんでなんで!?もっと慌てふためきなさいよ!アンタ達みたいな下等な人間は慌てふためいて無様に私に許しを請いなさいよ!あの鉢屋三郎もこんなに可愛い私が告白してやったと言いうのに振りやがって……!私以外の人間は皆!私の下僕!惨めったらしく命乞いしろよぉ!」
パシン……。
乾いた音が教室に響き渡る。
そう私は彼女の頬を平手打ちしたのだ。
「……アンタ、何処まで腐ってるんだ?アンタ以外の人間が下僕?ふざけんのも大概にしなさい!鉢屋にも選ぶ権利があるだろう……そんな人を物みたいな言い方、アンタの親が許しても、私は絶対に許さない!!」
「な……よ、よくも叩いたわね!この借りは数百倍にして返してやるわ!」
射得式は私が叩いた頬を押えつつ教室から飛んで逃げた。
一人残った私はその場に座り込みほぅと息をついた。
「あー、クソッ!手ぇ出すつもりはなかったが……まぁいいや」
私は座り込んだ腰を持ち上げ立ち上がりある場所に向かった。
向かった場所は学園長室である。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「失礼します」
「おぉAか……どうしたんじゃ!その頬の怪我は!?」
「A!?」
学園長室へ入るとそこには学園長と鉢屋の姿があった。
あちゃー鉢屋には見せたくなかったが、まぁしょうがないか。
私は二人に先ほど起こった出来事について話した。
「ってことです……悪いが鉢屋、あの女が行動をおこした時は私と一緒に責を負ってはくれないか?」
「勿論だ!こんな事になったのは私のせいでもあるし……Aと一緒ならどこでも生きていける」
「……ありがとう、鉢屋」
「ふむ、あの娘もついに強硬手段に出たか……鉢屋三郎、お主の浅はかな行動の責任は取ってもらうぞ」
「分かっております、学園長」
鉢屋は深々と頭を下げる。
その時、学園長室の扉をノックする音が聞こえてきた。
学園長は静かな声で入るよう促すと部屋に入ってきたのは私は見知った顔だが、鉢屋は初めて会う人物だった。
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長月シキカ(プロフ) - ますしんさん» コメントありがとうございます！私もどちらも好きなのでつい書いてしまいました。苦手な方のほうが多いと思っていましたのでこのようなコメントをいただけて本当に嬉しく思います！これからも頑張りますね！ (2016年6月25日 19時) (
レス) id: 547ce2e1e2 (このIDを非表示/違反報告)
ますしん - まさかのリボーン！？ 驚きました！！どちらも好きなんです！更新頑張ってください！！ (2016年6月25日 19時) (レス) id: 9d35f6ecdd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：長月シキカ | 作成日時：2016年6月22日 1時
