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94馬鹿 恋人でも容赦ない ページ44

「よぉ!今仕事終わりか?」

「ディーノさん、ここまで来なくても良かったのに……」

「いや、リボーンから連絡があってな……お前すげぇもん手に入れたみたいだな」

「スゲェもん……あぁ、ポプムグッ!」


ディーノさんは私が言い終わる前に勢いよく私の口を手でふさいだ。
いきなり塞がれたので私はとても息が苦しくなった。


「どこで聞かれてるか分からない……あまり不用意に口にしない方がいいぜ」

「ムー!ムー!」


分かったから離せ!というように私はディーノさんの腕をポカポカと叩いた。
しかし、彼は私の真意に気付かないのか私の口と鼻を手で押さえている。
やべぇ、息が……。
意識が遠のきかけた瞬間、誰かが私とディーノさんの間に割って入ってきた。
そのおかげでディーノさんの手が私の口と鼻から離れた。
私は深呼吸して肺に新鮮な空気を取り入れる。


「な、何だ!?」

「ブハッ!ハァハァ……何なんだよって鉢屋!?」

「……」


私とディーノさんの間に割って来たのは鉢屋だった。
その鉢屋はフーフーッと息を荒くし本気で怒っているのが見てとれた。


「Aに……気安く触ってんじゃねぇよ!!」

「!?おっと!やるか?」

「待ってディーノさん!鉢屋も落ち着けって!」


鉢屋はディーノさんに向かって鋭い蹴りをかましディーノさんも華麗に避ける。
いやいや、見とれている場合ではない!
鉢屋はとんでもない勘違いしているようだからな。


「だから落ち着けって言ってんだろうがぁ!!」

「ウゴォッ!!」


私は今だに攻撃をやめない鉢屋の腹めがけて30パーセントくらいの力で腹パンする。
全力でやると流石の鉢屋も気絶しそうだからな。
鉢屋は腹を押さえてその場にうずくまった。そんな鉢屋の肩に手を置き話しかける。


「聞け鉢屋!私とディーノさんはお前が思うような関係じゃない!……私の恋人はお前しかいない」


最後の言葉は鉢屋の耳元で静かにそして優しく囁く。
その言葉が心の奥まで届いたのか、鉢屋の全身の力を抜いた。


「いいか?彼はディーノさん、今回のお前の事件について調べて貰ってる」

「……どもっす」

「ディーノさん、彼は大川学園の生徒、鉢屋三郎……今回の事件の被害者だ」

「そうなのか、お前も大変だな……俺はディーノだ!よろしくな」

「……」


ディーノさんは握手をしようと手を差し出すが鉢屋はコクリと頷いて見せるだけだった。
コイツ、根に持つな。
私は鉢屋を軽く小突くと鉢屋はチッと一つ舌打ちをした後渋々と握手に応じた。

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長月シキカ(プロフ) - ますしんさん» コメントありがとうございます!私もどちらも好きなのでつい書いてしまいました。苦手な方のほうが多いと思っていましたのでこのようなコメントをいただけて本当に嬉しく思います!これからも頑張りますね! (2016年6月25日 19時) (レス) id: 547ce2e1e2 (このIDを非表示/違反報告)
ますしん - まさかのリボーン!? 驚きました!!どちらも好きなんです!更新頑張ってください!! (2016年6月25日 19時) (レス) id: 9d35f6ecdd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:長月シキカ | 作成日時:2016年6月22日 1時

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