93馬鹿 小さな子に連絡を ページ43
「よいよい……何か分かったのじゃな?」
「えぇ……実は」
私は射得式が二人の生徒に渡していたポプリの事を伝えた。普通のポプリなら問題はないが、あの生徒たちの様子はおかしいのだ。
あの子達は頻繁にあのポプリを射得式から貰っている。これは恐らく中毒症状の兆候だろう。
「なるほどのぅ……まさか我が校でこのような事になろうとは」
「まぁ、まだ確信じゃないんですがね……多分そうだと思いますけどね」
ピッポッパッと携帯を操作をしてリボーン君の携番を出す。
プルルル……プルルル……という無機質な音を数秒聞いた後、子供の様な高い声が私の耳に届いた。
「"ちゃおっス!どうした?"」
「こんばんは、リボーン君……ちょっと分かった事、そして調べてほしい事があるんだけど」
私は学園長に伝えたことと同じ事をリボーン君にも伝えた。
リボーン君は私の話を聞き終わると"ふむ"と声をもらした。
「"A、その話は本当か?"」
「あぁ、何ならボイレコに録音した音声を聞かせようか?」
「"……用意周到だなA"」
「お褒めの言葉どーも……で頼まれてくれる?」
「"あぁ、もしそのポプリが本当にドラッグ関係なら奴らのしっぽをようやく掴めるというものだ"」
「それは助かる!……あと、雲雀からの情報だが日本の警察はあまり役に立たないようだぞ……何故なら射得式の奴らが警察に圧をかけているらしい」
「"やはりそうか……A、そのポプリもう一個あるか?"」
「偶然にももう一個あるんだな〜、ソレを雲雀に渡せって言うんだろう?」
私がそう言うとリボーン君は"分かってるじゃねぇか"と小さく笑った。
リボーン君は明日にでも取りに行くと言い電話を切った。
「リボーンはなんと?」
「えぇ、このポプリについて調べてくれるそうです……てことで申し訳ないんですが」
「このポプリを明日まで保管しておいてほしい……そんなところじゃろう」
「さすが学園長!話が早くて助かります!」
「あい分かった……これはワシが厳重に保管しておこう」
そう言い学園長は一つポプリを手に取り部屋のある場所に隠した。
この場所は特別な場所で学園長しか開け方を知らない。
もしもの時の為一つは私が持って置くことにする。
「ありがとうございます、学園長」
「よいよい、Aは良くやってくれておるからのぅ」
そう言い学園長は微笑んだ。
私は学園長に今一度お礼をし私は学園長室を後にした。
正門を抜けると見知った人物がそこに立っていた。
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長月シキカ(プロフ) - ますしんさん» コメントありがとうございます!私もどちらも好きなのでつい書いてしまいました。苦手な方のほうが多いと思っていましたのでこのようなコメントをいただけて本当に嬉しく思います!これからも頑張りますね! (2016年6月25日 19時) (レス) id: 547ce2e1e2 (このIDを非表示/違反報告)
ますしん - まさかのリボーン!? 驚きました!!どちらも好きなんです!更新頑張ってください!! (2016年6月25日 19時) (レス) id: 9d35f6ecdd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:長月シキカ | 作成日時:2016年6月22日 1時