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88馬鹿 兄貴がモテないのには理由がある ページ38

翌日、私はいつものように仕事に向かった。
出かけに両親と兄弟に気をつけるよう伝え私は玄関を出た。
するとそこにはあの人物がいた。


「よっ!昨夜ぶりだな」

「ディーノさん!何故ここに?」


そこには昨日の晩危ない所を助けてくれたディーノさんが佇んでいた。
私は軽く会釈して何故ここにいるのかを訊ねる。


「あぁ、昨日の奴らの事を少し調べたら裏の世界で名を馳せるヒットマンたちだったんだ、まぁもっとも金で雇われた者達だがな……それで、もしかしたらお前の家族にまで危険が及ぶかもしれねぇからな、てことで当面の間この辺を警戒しておこうと思ってな」


「な、なるほど……それはとてもありがたいけど……」

「勿論俺が信用できる部下たちに任せる……迷惑とか考えてんなら心配いらないぞ」


ディーノさんはニッと笑みを浮かべている。
そんな彼の提案を無下にするわけも行かず、その提案を受けることにした。


「では、私の家族をよろしくお願いします……絶対に守ってください、お願いします」

「!あぁ、勿論だ」


深々と頭を下げた私をディーノさんは少し驚いているような雰囲気を見せたがすぐに笑みを見せてそう言ってくれた。
私は頭を上げて微笑み返すと玄関から人影が見えた。


「うん?A、お前まだ行ってなかった…って誰だソイツ!?」

「孝介、家の前で大声出してんじゃ…って誰だソイツ!?」

「いや、二人して最後のセリフ同じにしてんじゃねぇよ!!」


家の中から出て来たのは私の双子の兄の孝介兄さんと祐介兄さんだった。二人ともこんな朝早くから仕事だっけ?


「なんだなんだ!A!お前、俺様より先に彼氏つくりやがって!俺様にもまだ出来てねぇのに!!」

「今回ばかりは孝介の言う通りだ!!Aこのお兄様に内緒で彼氏なんぞ百万年早いわ!!」

「いや、彼氏じゃねぇし!てか、彼女が欲しいなら鉄道とアイドルのオタクを止めちまえよ!」

「「鉄道/アイドル、なめんじゃねぇよ!!」」


私はギャーギャー騒ぐクソ兄貴共に一発ずつ拳を埋め込み黙らせる。
腹を押さえてうぅと呻く兄貴共に簡単にディーノさんについて説明した。勿論マフィア関係の話は濁しながらだが。


「ふ〜ん、学校の企画である交流会で知り合ったのか、いきなりで悪かったな!俺様は孝介だ!この馬鹿妹の兄貴だ」

「僕は祐介、ちなみに孝介が兄で僕が弟だよ、よろしくディーノ」

「お、おう!よろしく孝介に祐介」


ディーノとクソ兄貴共はかたく握手を交わした。

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長月シキカ(プロフ) - ますしんさん» コメントありがとうございます!私もどちらも好きなのでつい書いてしまいました。苦手な方のほうが多いと思っていましたのでこのようなコメントをいただけて本当に嬉しく思います!これからも頑張りますね! (2016年6月25日 19時) (レス) id: 547ce2e1e2 (このIDを非表示/違反報告)
ますしん - まさかのリボーン!? 驚きました!!どちらも好きなんです!更新頑張ってください!! (2016年6月25日 19時) (レス) id: 9d35f6ecdd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:長月シキカ | 作成日時:2016年6月22日 1時

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