８７馬鹿 雲雀からの連絡 ページ37
「警察にまで圧をかけるなんてな……だからそんな大事をやったとしても世間には報じられないってことか……で何でお前はそんなに不機嫌なんだ?私謝っただろう?」
「"……あの射得式杞玻って女、あろうことか僕の並盛でも万引きを繰り返しているみたいでね"」
「あーなる……で?こうなったらお前も動かざるを得なくなったな」
「"……何が言いたいわけ?"」
電話の向こう側の雲雀はそう聞き返してきた。
私はフフッと笑いこう続ける。
「お前のテリトリーである並盛であの女が悪事を働いた、だとしたら並盛の頂点に立つお前が動かないわけないだろう?ってことでここで提案」
「"何?くだらない事だったら咬み殺すよ"」
「まぁ聞けって……提案ってのは、お前が色々と調べたことを私にも教えてくれ、勿論私も何か分かったらお前に教えるからさ!な、どうだ?」
「"……ハァ、しかたないね"」
「その返答は肯定とみなすぜ……てことで引き続き調査頼むよ」
「"君に頼まれる筋合いはないよ……じゃあね"」
雲雀はぶっきらぼうにそう言って電話を切った。
プープーと無機質な音を聞きながら私は携帯の電源を落とした。
「警察も丸め込まれてるってことは警察は役に立たないな」
私は日記帳に今しがた雲雀から聞いた事を書き留めた。
サラサラとペンを走らせ、書き終わるとパタンと日記帳を閉じた。
その表紙には"開けたらぬっ殺す!!"と書いている。
そして、その日記帳を私が趣味で作った隠し扉の中に収納した。
「全く、夜の中金ってか……ハァ世も末だぜ」
背もたれに力を込めるとキィと鳴く。
そして一つ伸びをして椅子から立ち上がりベッドの上にダイブした。
ボフッといい感じにフワフワの掛け布団が私の体を包み込む。
「……さて、これからどう動くかなぁ…慎重に動かないと厄介な事になりそうだし」
そんな事を思いながら私はベッドの上でウトウトと船をこぎだす。
鉢屋は大丈夫だろうか、不破や尾浜、久々知に竹谷も大丈夫だろうか。
今世では不破達は女の子だから危険な目にあっていなきゃいいが。
勿論鉢屋もだが。
「まぁ、あの激動の時代を生き抜いたあの子達なら大丈夫か……そこらの奴らより度胸も根性もあるし……とにかく寝よう……明日の事は明日考えることにしよう」
そう呟き私は目を閉じた。
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長月シキカ(プロフ) - ますしんさん» コメントありがとうございます！私もどちらも好きなのでつい書いてしまいました。苦手な方のほうが多いと思っていましたのでこのようなコメントをいただけて本当に嬉しく思います！これからも頑張りますね！ (2016年6月25日 19時) (
レス) id: 547ce2e1e2 (このIDを非表示/違反報告)
ますしん - まさかのリボーン！？ 驚きました！！どちらも好きなんです！更新頑張ってください！！ (2016年6月25日 19時) (レス) id: 9d35f6ecdd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：長月シキカ | 作成日時：2016年6月22日 1時
