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86馬鹿 両親、驚きの経歴 ページ36

自宅に帰った私は父さん達に簡単に今の状況を説明し自分の身を守るよう伝えた。
と言っても最近物騒だから気を付けろとだけ伝えたのだ。


幸か不幸か我が秋里一家は皆喧嘩が出来る、というか強いのだ。
我が父である秋里龍之介は、若い頃ある暴走族の族長をしていた過去がある。
父、龍之介の妻であり私の母親でもある秋里明日香も昔警察官をしていたのだ。
ちなみに、母は結構小柄なのだがそんな母の倍ぐらいある大男を素手で締め上げたという武勇伝がある。しかも何件もだ……。


またまたちなみに、父と母のなれそめは父親の暴走族を止める為派遣された警察官が母親である。
そして数時間の乱闘により父と母の間に愛が芽生えたらしい。
初めて聞いた時開いた口が塞がらなかった。おかしいとは思うが実際にその時にプロポーズした写真とその場にいた暴走族仲間の証言があるので信じざるをえないのだ。



双子の兄、孝介祐介もオタクであるが、ただのオタクではない。
二人とも父親の勧めで格闘系の道場に通っていたのだ。ちなみに孝介兄さんが柔道を祐介兄さんが空手を習得している。


そして末っ子である蒼汰はまだ十歳という幼さながらも合気道を会得しているのだ。
まだまだ荒い所もあるがこれから精進していけばきっと強くなるだろう。
まぁアイツも自分の身ぐらいは守れると信じている。


まぁ相手も相手だから油断をしないでほしいという事も伝え私は部屋にこもる。
そして、今日聞いた事などを日記に記入する。
こう言った時こういうのが証拠になると聞いて数日前からつけはじめている。
その日記を書き終わった後、私の携帯が鳴いた。


「誰だ?こんな時間に」


携帯を手に取り画面を見るとそこには"雲雀"の二文字が表示されていた。
そう言えば連絡先交換していたっけ。
私はそう思いすぐさま通話ボタンを押した。


「もしも」

「"遅い"」


私の言葉にかぶせるように雲雀が言葉を発する。
その声はとても不機嫌に思えた。


「悪い……で、何か分かった?」

「"……どうやら、射得式は近隣の会社を倒産に追い込んでその会社を取り込んでいるみたいだよ、草壁に調べさせたから間違いない"」

「そんな事が……ソレって警察とかが黙ってないんじゃないのか?」

「"そう思って調べを進めると、射得式は警察にも圧力をかけているらしい……射得式杞玻も近隣の雑貨店等の店で何度も万引きしているようだけど一度も警察の世話になっていたみたい"」


雲雀は不機嫌な声でそう言った。

87馬鹿 雲雀からの連絡→←85馬鹿 口が悪いのもご愛嬌ってことで



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長月シキカ(プロフ) - ますしんさん» コメントありがとうございます!私もどちらも好きなのでつい書いてしまいました。苦手な方のほうが多いと思っていましたのでこのようなコメントをいただけて本当に嬉しく思います!これからも頑張りますね! (2016年6月25日 19時) (レス) id: 547ce2e1e2 (このIDを非表示/違反報告)
ますしん - まさかのリボーン!? 驚きました!!どちらも好きなんです!更新頑張ってください!! (2016年6月25日 19時) (レス) id: 9d35f6ecdd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:長月シキカ | 作成日時:2016年6月22日 1時

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