８５馬鹿 口が悪いのもご愛嬌ってことで ページ35
「その守らなければならない奴ってのは生徒の事か?」
「そうですよ……あのクソ女うちの可愛い生徒を嵌めやがりましたからね……あの女にはの世の地獄を見せるだけで済ませはしませんよ」
フッフッフと悪い笑みを浮かべながらそう言うとディーノさんは乾いた笑いを見せる。
しまった、イラつきのあまり素が出てしまった。
「おや失礼いたしました」
「い、いや、Aって結構過激なんだな?」
「よく言われます」
「言われるのかよ……まぁ無理して俺に敬語を使わなくていいぞ、その方が俺も気楽だしな」
「じゃあディーノさんで……厚かましいお願いなんすけど、そっちの方で射得式について分かったら私にも教えてはくれないか?勿論こっちで分かったこともディーノさんに伝えるから」
そう聞くとディーノさんは爽やかイケメンスマイルで快く了承してくれた。
今私に足りないのは情報だ。情報はあって困る物じゃないしな。
「だが、あまり知りすぎると今日みたいに危険な目に会うぞ?」
「そんなの百も承知さ……大切な……生徒の為にもこの事件はさっさと解決しなきゃいけないんだ」
「そうか、まぁ俺の携帯に繋がる連絡先を教えとくから何かあったり何かありそうだったらすぐに連絡しろよ」
「……おや、一ファミリーのボスがそんな簡単に一般人である私に貴重な連絡先を教えたりして」
そう言いディーノさんをニヤリとした目で見つめた。
ディーノさんはフッと柔らかに微笑み返す。
「おかしな奴だな、俺とお前はもう友達だろう?」
「友達……ハハハッ!確かにおかしい事を言ったな、すまない」
「いいさ!」
私はポケットから携帯を取り出しディーノさんの方へ向ける。
すると彼も同じように携帯を取り出した。
そして、数秒操作をした後ピロンという音が鳴る。
この音は相手の連絡先が私の携帯に登録された音である。
「うっし、登録完了っと!」
「こっちも完了だ……お、ここか?お前の家は」
「あ、そうそう!もう着いたか……本当に色々とありがとう」
「いや、いいさ……じゃあ俺はここで」
「あぁ、そうだ!帰り際に部下の方に連絡するのを忘れなさんなよ」
「わ、分かってるよ!……じゃあな」
そう言いディーノさんは爽やかに帰路についた。
去り際に片手をヒラリとあおぐという仕草はイケメンに限るってやつだな。
あー、鉢屋にやってほしい……。
そんな事を思いながらディーノさんを見送り我が家の玄関をくぐった。
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長月シキカ(プロフ) - ますしんさん» コメントありがとうございます！私もどちらも好きなのでつい書いてしまいました。苦手な方のほうが多いと思っていましたのでこのようなコメントをいただけて本当に嬉しく思います！これからも頑張りますね！ (2016年6月25日 19時) (
レス) id: 547ce2e1e2 (このIDを非表示/違反報告)
ますしん - まさかのリボーン！？ 驚きました！！どちらも好きなんです！更新頑張ってください！！ (2016年6月25日 19時) (レス) id: 9d35f6ecdd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：長月シキカ | 作成日時：2016年6月22日 1時
