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84馬鹿 守るべき者の為に ページ34

「さぁ、お手をどうぞ」

「あ、ありがとうございます…ディーノさん」

「ボス、そろそろ行くぞ」

「あぁ、ロマーリオ…ミス秋里、家は何処だ?」

「名前で構いませんよ……ミスとかつけられるとくすぐったくてしょうがありません……家はこの路地を出て真っ直ぐ行った所です、歩いてもすぐです」

「そうか…ロマーリオ、俺は彼女を送っていくから先に戻ってていいぞ」


ロマーリオ、そう呼ばれた渋い男性がディーノさんの傍に寄ってきた。
ボスという事は、ディーノさんもボンゴレと同じマフィアなのだろう。
この若さでマフィアのボス……。


「本当に大丈夫かよボス……いくら短い距離って言っても」

「大丈夫だって!」

「…はぁ、じゃあ送り終わった後は連絡しろよ!帰り道でドジられたら困るからな」

「ロマーリオ、それを言うなって!!」


ドジっ子って……これが、いわゆる残念なイケメンって奴なのか。
友達が泣いて喜びそうなタイプだ。
そんな事を思っているとロマーリオさんはいつの間にか姿を消していた。


「よし!じゃあ行くかA」

「はい…こちらです」


私は先導しながら路地裏を出た。
しばらくゴミ袋の上にいたから多少匂うな。
まぁ鉢屋の前じゃないだけいいか。


「Aはあの大川学園で働いているんだってな」

「はい、事務員ですけどね…ディーノさんも学園長をご存じなんですね」

「あぁ!大川はボンゴレ九代目の友人だしな…大川は凄い人だぜ」

「知ってますよ……昔からね」


最後の言葉はボソッと小さい声で言う。
あまりこう言う事は他の人に言うわけにはいかないからな。
ディーノさんも聞き取れていないようだ。


「もう少しで着きます……ディーノさんもお忙しいでしょうに護衛とか頼んでしまって申し訳ありません」

「いや、Aは射得式について調べているんだろう?その情報は俺たちにも必要だからな」

「ディーノさんも射得式について調べてるんですか?」

「あぁ……射得式にって言うかフルファンテファミリーについて調べてるんだよ」

「フルファンテ……射得式会社の裏の顔ですね」

「そうだ、あのファミリーはボンゴレも警戒しててな、結構危険な相手だから本当はAには手を引いてもらいたいんだが……射得式の娘が大川学園で暴れているのならAに射得式杞玻について調べて貰った方がいい、だからそんなAを守るのは当たり前だぜ」

「…私も色々と守らないといけないものがありますからね」


そう言い私は口角をあげた。

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長月シキカ(プロフ) - ますしんさん» コメントありがとうございます!私もどちらも好きなのでつい書いてしまいました。苦手な方のほうが多いと思っていましたのでこのようなコメントをいただけて本当に嬉しく思います!これからも頑張りますね! (2016年6月25日 19時) (レス) id: 547ce2e1e2 (このIDを非表示/違反報告)
ますしん - まさかのリボーン!? 驚きました!!どちらも好きなんです!更新頑張ってください!! (2016年6月25日 19時) (レス) id: 9d35f6ecdd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:長月シキカ | 作成日時:2016年6月22日 1時

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