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73馬鹿 九死に一生とはこの事 ページ23

学園を後にし帰路へとついていると誰かにつけられている気配を感じた。
電車に乗っていてもその気配は消えることがない。
何処までついてくるんだ?
電車を降りたら家に着くまで人通りの少ない道が続くのだが、そこがヤバいよなぁ。


そんな事を思いながら電車を降りた。
駅から少し離れるだけで道は閑散し街灯も少なくどことなく薄暗い。
そんな道を歩きながら"あえて"もっと薄暗い路地裏へと入る。
急に方向転換し路地裏の中へと消えた私を追う者達が路地裏へと入ってくる。


「……グアァッ!!」

「おい!…ウアァ!!!」

「……か弱い女性をつけまわるとか一体どういう神経してんだよ」


路地裏に入った私は追っ手を待ち伏せし路地裏に入ってきた瞬間に金的を食らわしたのだ。
屈強な男共は簡単に崩れ落ちて行った。まぁ、男の大事な所はどうやっても鍛えられないからな。


「クソッ!貴様にはここでタヒんでもらうぞ」

「……何故私が殺されなきゃならないんだよ?」

「タヒにゆく貴様に教えることはない」


男は懐から拳銃を取り出し銃口を私に向ける。
私は相手にバレないよう携帯を操作する。辺りはすごく暗いので恐らくバレることはないだろう。
ちなみに私は携帯を見ずに操作が出来るという特技があるのだ。


「やめといた方がいいよ、ここらへん住宅街だからそんなモンぶっ放したらアンタがヤバくなるんじゃない?」

「気遣いは無用だ……何故ならこの銃は特殊でな、サイレンサー付きなのだよ」


そう言い男はニヤリと笑った。
いや暗いから表情はよく分からない。
私は内心焦っていた。

「ふーん……それでもやめといた方がいいよ、ここらへん最近変質者が多くてね、警察が巡回してんだよ……時間的にもうそろそろここの路地裏の近くを通るんじゃない?」

「ハッ!そんなハッタリが通用すると……」


ウ〜〜ウ〜〜!
辺りにパトカーのけたたましいサイレンの音が鳴り響く。
ハッタリではないと分かった男の雰囲気が変わり焦っているように見えた。


「ほら、早く逃げないと殺人未遂罪、いやその前に銃刀法違反でブタ箱行きですよ?」

「……チッ!」


男は銃を懐に戻し倒れている仲間を叩き起こし全員でその場を離れて行った。
その姿を見とどけた私はその場に崩れ落ちる。


「ハァ〜……ヤバかった、今回はマジでヤバかった」


私はしばらくの間その場で立つことも出来なかった。
しかし、その場で寝るわけにもいかない為力の抜けた腰が元に戻った瞬間家路へと急いだ。

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長月シキカ(プロフ) - ますしんさん» コメントありがとうございます!私もどちらも好きなのでつい書いてしまいました。苦手な方のほうが多いと思っていましたのでこのようなコメントをいただけて本当に嬉しく思います!これからも頑張りますね! (2016年6月25日 19時) (レス) id: 547ce2e1e2 (このIDを非表示/違反報告)
ますしん - まさかのリボーン!? 驚きました!!どちらも好きなんです!更新頑張ってください!! (2016年6月25日 19時) (レス) id: 9d35f6ecdd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:長月シキカ | 作成日時:2016年6月22日 1時

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