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68馬鹿 ブランクがあると結構ツライ ページ18

久しぶりに外の空気を肺の中に取り込んだ。
秋の爽やかで少しだけ冷たい空気が肺の内を冷やす。


「ハァ〜やっぱり屋上はいいなぁ」

「じゃあずっとここにいさせてあげるよ」


雲雀がそう言うが早いか持っていたトンファーを私に向かって振り下ろしてきた。
私はソレを簡単に避けて雲雀と距離を取る。


「うーん、ずっとは嫌だ、だってそろそろ寒くなるじゃん」

「ふざけられるのも今の内だよ」


距離を取ったが雲雀はすばやい動きで再び距離を詰めそして同じように攻撃してくる。
私はその攻撃を避ける。ずっと避けていると雲雀は不機嫌そうに顔をしかめた。


「ねぇ避けてるばかりじゃあつまらないんだけど」

「だって当たると痛いじゃん……それにただ逃げてるだけじゃないんでね」

「なに?」

「こうやって避けてお前の攻撃の癖を見ているんだよ」

「!?」

「ハハハ!もう遅いよ……お前の癖、見破ったり!!」


私は雲雀の腹めがけて回し蹴りを食らわす。
ふいの攻撃に対処しきれなかったのか雲雀は防御していなかったようだ。


「グッ……」

「結構いい感じに入ったんじゃない?」

「……」


雲雀は自分の腹をさすりながら私を睨んでいる。
そんな雲雀の視線を軽く流しながら雲雀を見る。


「……"急所狙いの鬼神"、その異名は伊達じゃなさそうだね」

「まぁな、もうとっくの昔に不良は引退したんだがな……さぁまだいけるだろう?もっと楽しもうじゃないか」

「……そうだね」


そう言い息を整えた雲雀が私に向かって駆けてくる。
しばらくは攻撃、防御の繰り返しだ。しかし、年のせいか私の息が上がってきだした。
雲雀はそんな様子の私を見てニヤリと笑みを浮かべる。


「息が上がっているみたいだね?」

「ハァ……年、考えろよ…ハァ……中坊でしかも戦闘マニアのお前と……やりあってんだからさ…体力の差を考えろ」

「そんなの僕の知った事ではないよ」

「クッソ!おい、一つ提案!どちらか膝をついたらそこで勝負終了ってことでどうよ!」

「……別に構わないよ」


意外にも雲雀が私の提案を了承してくれた為私はホッと息を吐いた。
これで早く決着がつきそうだ。
私は息を整えて攻撃の構えをとる。


「これで終わらせる」

「出来るならやってみなよ」


雲雀がトンファーを構え駆けた。それと同時に私も地面を蹴った。
キィンとトンファーが鳴きバキィと骨が軋む音がする。
先に膝をついたのは私だった。

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長月シキカ(プロフ) - ますしんさん» コメントありがとうございます!私もどちらも好きなのでつい書いてしまいました。苦手な方のほうが多いと思っていましたのでこのようなコメントをいただけて本当に嬉しく思います!これからも頑張りますね! (2016年6月25日 19時) (レス) id: 547ce2e1e2 (このIDを非表示/違反報告)
ますしん - まさかのリボーン!? 驚きました!!どちらも好きなんです!更新頑張ってください!! (2016年6月25日 19時) (レス) id: 9d35f6ecdd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:長月シキカ | 作成日時:2016年6月22日 1時

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