６７馬鹿 今どきの学校は屋上にあがれないことが多い ページ17
「そこまで否定するには何か理由があるのか?」
「……そこまで君に話す義理はないよ、しいて言うなら彼は平和に生きていきたいんだ……依頼をしてなんだが、そう言う事に巻き込まないでくれ」
私は真剣な目をリボーン君に向ける。
彼は私の想いが伝わったのかフゥとため息をついた。
「分かった、今は保留にしといてやる…今はな」
前言撤回、全く伝わってなかった。
このガキはぜんっぜん諦めていないようだ。
この依頼がすんだら距離をはなしたほうがいいな。会うたびに勧誘されそうだし……。
「ねぇ、いつまで群れてるつもりなの?」
「や、ヤバい!雲雀さん超怒ってるぅ!!」
「おいおい、だからそんな物騒なモンを出すんじゃねぇっての……もう少し待ってくれれば私が相手してやるって言ってるだろう?」
「……フン」
雲雀は鼻を鳴らしてそっぽを向いた。
何気にこいつは律儀なんだよなぁ。
「じゃあ、リボーン君に沢田君……この写真の解析と射得式会社についての事、お願いします、あ、連絡先交換しましょう……何か分かったら連絡ください」
「あぁ、分かった……まぁボンゴレの情報部隊にかかればすぐに分かるだろう」
「……なぁ、何で君は私を助けてくれるんだ?こんな見ず知らずの私を」
先程から疑問に思っていた事を私はついに聞いた。
普通ならこんな今日初めて会った奴の頼みをすんなり聞くか?私なら聞かない。
だがしかし彼は快く?私の頼みを聞いてくれた。
一体何の目的が?
「……何の因果か、俺たちもその会社について最近調べを進めていたんだ、だから物のついでと言うわけだ」
「なるほどね……色々と聞きたいが私はコイツを相手にしなくちゃいけないからな」
「あぁ、それじゃあ行くぞツナ」
「え?あ、ちょっと待ってよ!リボーン!」
今まで黙って聞いていた沢田君を連れてリボーン君は応接室を出ていった。
その後ろ姿を見送った後雲雀のほうへと振り向いた。
雲雀はものすっごく不機嫌そうな表情を浮かべていた。
その目はまさに腹をすかせた肉食獣のようだ。
「悪いな、待たせちまって」
「本当だよ……さぁ約束通り」
「わぁってるよ!バトればいいんだろう?ここじゃあ何だからもっと広い場所でやんねぇか?」
「じゃあ屋上に行くかい?」
「あぁ、構わないよ」
そう言うと雲雀は細い腰を椅子から離し立ち上がり雲雀の案内で屋上に向かう。
屋上なんて何時振りだろう。屋上っていったら私のオススメのサボリスポットだったな。
６８馬鹿 ブランクがあると結構ツライ→←６６馬鹿 もうアイツをあんな世界には入れさせない
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長月シキカ(プロフ) - ますしんさん» コメントありがとうございます！私もどちらも好きなのでつい書いてしまいました。苦手な方のほうが多いと思っていましたのでこのようなコメントをいただけて本当に嬉しく思います！これからも頑張りますね！ (2016年6月25日 19時) (
レス) id: 547ce2e1e2 (このIDを非表示/違反報告)
ますしん - まさかのリボーン！？ 驚きました！！どちらも好きなんです！更新頑張ってください！！ (2016年6月25日 19時) (レス) id: 9d35f6ecdd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：長月シキカ | 作成日時：2016年6月22日 1時
