65馬鹿 赤ん坊が喋るとか発育よすぎだろ ページ15
「"下記に署名した者は誓約相手が困ったときいかなる時でも一回に限りその者を助ける事をここに誓う"……ちゃぁんとアンタの名前それに血印まで押してある……忘れたとは言わせねぇよ」
「……確かにその字は子供の頃の僕の字だ……まさかまだ持ってるなんてね、そんな子供が書いたモノを」
「子供が書いたモノだろうと署名と血印さえあれば立派な誓約書だからな、そうそう捨てられねぇよ……で、頼めるか?」
そう問いかけると雲雀はハァと大きなため息をついて私を見上げた。
まぁコイツの性格なら多分引き受けてくれるだろう。
「……全く、ソレを見せられたら断れないじゃないか」
「その言葉は引き受けてくれるって事でとっていいんだな?」
「好きにすればいい……で、その射得式の事を調べればいいんだね」
「あぁ、悪いが頼んだぞ」
「なんだ、面白そうな話をしてんじゃねぇか」
雲雀との会話を終えようとした途端後ろの方から高い声が聞こえてきた。
後ろを振り向くと何故かスーツを赤ん坊がいた。え、今どきの赤ん坊ってそんなに成長速いの?
「赤ん坊、僕の部屋に勝手にはいらないでよ」
「まぁいいじゃねぇか……お前が秋里Aだな」
「ありゃ?私坊やに名前教えたっけ?」
「ちょ、ちょっとリボーン!!」
「おや、沢田君じゃないか……ってことはこの赤ん坊は君の弟かい?」
「いや、弟っていうか知り合いの子供というか……」
「俺はツナのカテキョーだぞ!」
カテキョー?……あぁ家庭教師の事か。
今どきの言葉ってぇのはおねぇさんには分からんわ。
てか、いつの間にかのこ応接室内が人で一杯である。
「……僕の前で群れるなんて、全員咬み殺すよ」
「まぁ待て雲雀、Aの話を聞く限り射得式について調べるよう雲雀に頼んだんだろう?」
「あ、あぁ」
「それ俺たちも調べてやっても良いぞ」
「り、リボーン!!いきなり何言ってんだよ」
「いや調べてくれるなら有難いにこしたことはない……何しろ情報が少なすぎるからな」
その赤ん坊…リボーン君の提案は此方としてもありがたい。
そういう返答するとリボーン君はニッと口角をあげた。
「そうだ雲雀、アンタって写真の合成とかについて詳しい?ちょっと解析してほしい写真があるんだけど」
「……僕が頼まれたのは射得式会社について調べることだけ、それ以上は聞かないよ…誓約書にもそう書いているでしょう?」
「チッ、これも一回に含めてくれてもいいじゃねぇか……」
そう言い私は頭を掻いた。
66馬鹿 もうアイツをあんな世界には入れさせない→←64馬鹿 昔の約束でも有効である
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長月シキカ(プロフ) - ますしんさん» コメントありがとうございます!私もどちらも好きなのでつい書いてしまいました。苦手な方のほうが多いと思っていましたのでこのようなコメントをいただけて本当に嬉しく思います!これからも頑張りますね! (2016年6月25日 19時) (レス) id: 547ce2e1e2 (このIDを非表示/違反報告)
ますしん - まさかのリボーン!? 驚きました!!どちらも好きなんです!更新頑張ってください!! (2016年6月25日 19時) (レス) id: 9d35f6ecdd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:長月シキカ | 作成日時:2016年6月22日 1時