56馬鹿 豆腐は高タンパクで低カロリーである ページ6
「いや〜、悪いね私は興味ない事はなかなか覚えられないんだよね」
「……それって遠まわしにっていうか結構直球に僕のこと興味ないって言ってますよね」
「悪いな、私はこういうのには全然興味が無いんだよ」
「じゃあ、逆に何に興味があるんですか?」
「ん?そりゃあ、食と可愛い女の子に決まってんじゃん。」
私がそう言うと少年はえぇと小さく呟きドン引きしていた。いやいや、そんなに引くことはないでしょう!!いいじゃん可愛い女の子に興味があったって!あ、でも私はそっちの気はないから安心してくれ!
「……さて、料理の準備に取り掛からないと」
「ちょっと待て!!あからさまに引かなくてもいいじゃんか!!おい、こら無視すんな!!」
私をシカトして少年は食事の準備をし始めた。私もこれ以上言い合っても仕方ないと思い同じように食事の準備に取り掛かった。
おばちゃんの指示に従いながらちゃくちゃくと準備していく。
「秋里さんそこの調味料取ってくれ」
「ん、これか?はい……あ、そこのお皿取ってくんない?」
「これだな?ほら」
「サンキュー」
私は作業中に久々知に敬語をはずすように言ったらあっさりとはずしてくれたので良しとしよう。
しかし今日のメニューは何故か豆腐が多いな?麻婆豆腐に八杯豆腐、肉豆腐そしてデザートは杏仁豆腐ってか?本当に豆腐尽くしだな
「ねぇ、おばちゃん今日は何でこんなに豆腐が多いんですか?」
「あぁ、今日は兵助君がお豆腐を作ってくれたからよ。兵助君はお豆腐を作るのが好きでね、沢山作ってくれるから昼食の献立に入れているのよ」
「へー、久々知がこの豆腐をねぇ……現代で言う料理男子ってか?豆腐限定だけど」
「まだまだあるぞ!冷奴にあんかけ豆腐に……」
「いや、もういいもういい!!豆腐料理はもう十分だ!」
このまま放っておけば次々と豆腐料理を出そうとする久々知を止める。もう盆には乗せれるだけ豆腐料理を乗せているのでこれ以上増えると持てなくなるからだ。
久々知は渋々といった風に持っていた豆腐料理を下げた。
てか、こいつはどんだけ豆腐が好きなんだよ!!
こういうわけで今日の定食はA,B定食とも豆腐定食となった。その張り紙を食堂前に張り出して数分もまたず表が騒がしくなった。耳を澄ますと"ゲッ!今日は兵助の豆腐定食だ""マジかよ!?味は悪くないんだけどな〜"などの声が聞こえてきた。
久々知の豆腐料理ってあまり人気が無いんだな。こんなに美味しそうなのに……
57馬鹿 お茶は断然綾○派→←55馬鹿 人の顔と名前がなかなか一致しない時ってあるよね
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作者名:長月シキカ | 作成日時:2016年1月30日 13時