92馬鹿 包帯男の独白※危ない表現につき注意※ ページ42
そうだね……結論から言うと君の前に来た天女達は全員私が殺ったんだよ。
え?ここの学園長は先生達が殺ったって言ってた?
それは学園長の嘘だよ。というか、学園長自身が私に頼んできたのさ。
理由?さぁね、そこまでは私も分からないよ。
まぁ、私も頼まれる前から殺ろうと思っていたからね。いわゆる利害の一致ってやつかな?
私も伊達に忍び組頭やってないからね。楽に事が進んだよ。
最初の子はとても自信家だったね。特に自分の容姿にはすごい自信を持っていた子だったよ。
初めて会うはずの私に遊女が出すような高く甘い声を出して近づいて来たのをよく覚えているよ。
そして私の気を引きたいのか聞きもしないことをペラペラと話しだしてね。その話の中にうちの殿のことも出て来たからつい殺っちゃたよ。
まず、手刀で眠らせて森に連れて行き、そこで起こす。
騒がれたら面倒だから口は塞ぎ、苦無で四肢を木に打ち付ける。
その後、まぁタヒなない程度にいたぶっていると何か言いたげな顔をしていたから猿轡(サルグツワ)を外してやるとまぁ、キーキーとうるさく叫ぶから首の横の方を斬ったんだ。
人間って結構頑丈に出来ていてねよほど深く斬らなければ痛く苦しいだけでなかなかタヒなないんだよね。勿論斬るんだから血は沢山出るよ。知らなかったでしょ?
あ、話がそれてしまったね
彼女はタヒぬ間際まで自分の顔を守っていたからその自慢の顔を重点的に"壊して"いったよ。
詳細を聞きたいかい?
いらない?まぁそうだよね、普通の女の子が聞くようなもんじゃないからね。
あぁ、亡骸は森の中腹辺りに部下に命じて掘らせた穴の中に埋めたよ。
それから私は天女が落ちてくるたびにその天女を監視していたんだよ。
その天女は学園に仇なすものかを確かめるためにね……
勿論例外なく君の事も監視させてもらっていたよ。
後の子たちも最初の子達とあまり変わりないから割愛するね。
あぁでも、一番厄介だったのは君が来る前にいた四人目の天女かな?
彼女は武術を習得していたみたいでね六年生が相手しても互角で戦えるほどには強かったよ。
だけど性格は前の天女と同じだったけどね。
何が厄介だったかって?
……手にかけるときにちょっと油断しちゃってね。抵抗されちゃった。
それでも、私の方が何枚も上だ。そんなに時間をかけることなく殺ることができたよ。
遺体はどうしたのかって?
今まで殺った子たちは皆同じ場所に埋めてあるんだ。
おや?顔色が悪いみたいだけど大丈夫かい?
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作者名:長月シキカ | 作成日時:2016年1月30日 13時