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79馬鹿 子供を人質にするとか人間のクズだな ページ29

ガサガサと音を立てて現れたのは数人の男たちだった。
各々に刀を持っているのでただの農民ではなく恐らく山賊だろう。
まぁ農民が林の中から出てくるわけないか
てか、安全な道なんじゃねぇのか!なんでこの道で山賊がでるんだーーー!?


「やい、餓鬼ども!金目のものは全部置いてけ!そうすれば命だけは助けてやる」


下品に笑いながらジリジリとこちらに向かってくる山賊たち。
抜いた刀がギラギラと光る。
あー殴りてー。割とガチで。


「ん?よく見りゃあそこの女共はかなりの上玉じゃねぇか。よし女も置いてけ!!」

私と尾浜を下から舐めるように品定めをした山賊が嫌な笑みを浮かべていた。
あー気持ち悪い。マジ滅んでくんねぇかな


「悪いが、貴様らのようなゲスな奴らに渡すものは何もない。痛い目に合いたくなければ即刻に立ち
 去れ」

「な、何だとこのクソガキ!!」

三郎が真顔でそういうと山賊の逆鱗に触れたのか顔を真っ赤にして怒り出した。
今にも斬りかかってきそうだ。
一年ズは私の腕の中で小さく震えている。こんな時に言うのもなんだがこの子達めっちゃ可愛い。


「てめぇら!やっちまいな!!」

「おぉ!!」


山賊の大将らしき男が子分に号令をかけると子分たちは一斉に私たちの方へと襲い掛かってきた。
鉢屋は懐から黒い刃物…苦無だったか?まぁ、それを構えて襲ってきた男らを蹴散らしていく
そしていつの間にか女装をといていた尾浜も応戦している。
尾浜、唇に紅が残ってるぞ。
戦っていた子分の一人が私の方へと向かってくる。


「ダラァ!!」

「……」

が、私は華麗にその攻撃を避け男の大事な所を思いっきり蹴りあげる。
男は情けない悲鳴を上げながらその場に崩れ落ちた。


「私に向かってくるからそうなるんだよ……てか、何で皆大事なところ押さえてんの?」

「お前がさっきやった行動を思い返してみろ!!」

そう鉢屋が叫んだ。
あぁそういう事か。そりゃあスマン。
私が鉢屋たちに頭を下げると、また戦いが始まった。


私も再び一年ズを守ろうと振り向いたら、庄ちゃんがいない!
彦ちゃんが「あそこです!」と指差す方向を見ると、山賊の大将が庄ちゃんを人質に取っていた。
庄ちゃんは口を押えられていて喋れない状態だった。
尾浜と鉢屋も庄ちゃんを見つけたのか焦った表情を浮かべていた。

80馬鹿 男は大事な所を痛めつけると大人しくなる→←78馬鹿 金銭については妥協してはいけない



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作者名:長月シキカ | 作成日時:2016年1月30日 13時

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