51馬鹿 平穏な日々サイコ―!! ページ1
あの武闘大会から数日がたった。現在私の首は無事つながっている。いや〜安心安心。
あれから私を天女と呼ぶ奴はいなくなった。教師と上級生と一部の下級生は私の事を苗字で呼び、
残りの人たちは私を下の名前で呼んだ。
上級生に頭を下げられたあの後下級生もやってきて礼を言ってきた。一年は組は涙ながらに私に抱き着いてきたので私はソッと優しく頭を撫でてやった。まるで自分の弟みたいで可愛かった。
あの小憎たらしい弟でも可愛い時期があったんだよなぁ。…はぁ、はやく帰りたいよ。元の世界に
「ため息ついてると少ない幸せが逃げてくぜ、行き遅れ」
私が掃除をしながらため息をついていると後ろから誰かに声をかけられた。しかし、後ろを振り向いても誰もいない。私は気のせいだと思い掃除に専念した。
「おい、無視すんなよ!」
「どうして無視されるか胸に手ぇ当てて考えろ、夜這い男」
「チッ、悪かったよ。あと夜這い男ではない、私は鉢屋三郎だ。いい加減覚えろ」
スタッと華麗に上から降りてきたのは以前私の寝首をかこうとしていた男だった。そいつは偉そうに言っているが一応私が年上なんだぞ。
「悪いな。私は人の名前を覚えるのが苦手なんだよ、まぁぼちぼち覚えていくわ」
「お前は婆さんか?」
「OK、そんなに殴られたいか。了解了解」
「じ冗談だって!だから箒をを構えるのはやめてくれ」
そう言われて私は仕方なく仕方なく箒をおろした。本当は二三発ぶってやりたいところだが
私は大人なので我慢してやる。私は彼が何故ここにいるのかを聞いた。
聞くとどうやら学園長が呼んでいるそうだ。私は何の用だろうか考えていると鉢屋が口をひらいた。
「もしかしたら、また学園長の突然の思い付きかもしれないな」
「…ありえるな」
私と鉢屋は二人してため息をこぼした。私はここに来て少ししかたっていないが学園長の突然の思い付きがはた迷惑なものだと感じていた。鉢屋も恐らく同じことを思っているに違いない。
顔を見ればよく分かる。
「まぁ呼ばれているなら行かないとな。わざわざありがとさん。アンタも授業に戻りなよ」
「別に、私は学級委員会委員長だからな。あと五年ろ組は今日自習なんだよ」
「くっそ長い委員会名だな。舌噛みそうだわ」
「ほらさっさと行くぞ」
そう言い鉢屋はサッサと進んで行ってしまった。全く近頃の若いもんは…とぶつぶつ言っていると
また、婆くさいこと言ってらと鉢屋が言うので持っていた箒で数回頭を殴ってやった。
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作者名:長月シキカ | 作成日時:2016年1月30日 13時