【ONE PIECE】幻獣達と夢を見る～アラバスタ編～ (ページ9)

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５９幻獣　あの子達のスタイルがヤバすぎるんだページ9

「えー!?何でAちゃんローブ被ってんの～!?」

「……あの服は私にはちょっと、ナミたちみたいにスタイル良いわけじゃないし、それに右腕のコレも隠さないとだし」

胸は人並みにあるとは思うがナミやビビさんのを見ると自信が無くなってしまう。
あのスタイルのどこに内臓が入ってんだって話だよ。

「それにしてもチョッパー大丈夫?」

「は、鼻がまがりそうだ」

動物であるチョッパーは鼻がききすぎるためこの町の香りは強すぎるのか。
ビビさんによるとこの"ナノハナ"という町は香水が有名なのだそうだ。
ナミはチョッパーの前で香水をシュッと自分の身体に吹きかける。
チョッパーは悶え苦しみ何故かサンジさんは目をハートにさせデレデレしている。

「アホかてめェ」

「アァ!?」

「あぁほらケンカすんなよ……とにかくこれで必要な物資は揃ったけど、ビビさんこれからどうするの?」

「えぇ……まずなによりも先に"反乱軍"止めたいの!またいつ暴動を起こして無駄な血が流れるか分からない……そのために"反乱軍"の本拠地である"ユバ"というオアシスを目指すわ……ユバへ行くには」

「待て隠れろ!!」

喋っていたビビの腕をゾロが引っ張り崩れた塀の影に引き込み身を隠す。
何事かと思い塀の影から様子を窺うとどうやら海軍が誰かを追っているらしい。
嫌な予感がするのは私だけでしょうか?

「何で海軍がこの町に!?しかしえらい騒ぎだな、海賊でも現れたか」

ゾロがそう言ってよく見ると見慣れた麦藁帽子が目に入る。
やっぱりお前かーー!!嫌な予感的中したよ!本当面倒事の中心にいるよなあの人!!

「よう!ゾロ!!」

「何ィ!?麦わらの一味がいたぞォ!!!」

「バカ!!テメェ一人でマイてこい!!」

「お!みんないるなー!!」

案の定ルフィさんは海軍をマかずこちらに突っ込んでくる。
本当に何考えてんだよあの人は!?

「お前達下がってろ!!」

「大佐」

「ゲッ!あの人」

「知ってんのか!?てか早く逃げんぞ!!」

私はゾロに手を引っ張られながらあの海軍を見る。
あの葉巻の男、ローグタウンで初めて声をかけた男だ。どうやら男は私に気付いていないようだ。
このまま顔を見せないように逃げるとしよう。

「逃がすかっ!!!"ホワイトブロー"!!!」

葉巻の男の腕が煙となってルフィさんの方へ向かって飛ばした。
まさかあの男も悪魔の実の能力者なのか?なんでもありだな、この世界は。
しかし葉巻の男の攻撃がルフィさんに当たることは無かった。
なぜなら……。