９１幻獣 スモーカーとの対話 ページ41
「ロロノア!!……何故俺を助けた」
全員が陸に上がりサンジさんがナミに香水をつけるように言った後スモーカーがいきなりゾロに向かって十手を振りかぶった。
しかしその十手をゾロは簡単に刀で防ぐ。
「……"船長命令"をおれは聞いただけだ、別に感謝しなくてもいいと思うぜ?コイツの気まぐれさ気にするな」
「……じゃあ、おれがここで職務を全うしようと…文句はねェわけだな?」
そう言うスモーカーにサンジさんは言わんこっちゃないとぶーたれるが私は彼が今私達を捕まえようとはしない、そんな感じを受けた。
その後すぐに目を覚ましたウソップさんとルフィさんがスモーカーの存在を認識するとルフィさんはやんのか!?とすでにバトルスタンバイ状態である。
「……行け」
「ん?」
「…だが今回だけだぜ…おれがてめェらを見逃すのはな…」
「!」
「……次に会ったら、命はないと思え"麦わらのルフィ"」
私達を見逃す発言をしたその直後他の海兵の声が響いた。
すぐに逃げ出そうとするサンジさん達に少し残る、必ず追いつくと言い私はその場に残った。
「…逃げねぇのか?」
「いや逃げますよ…ただ貴方に一言謝っておかないとと思いまして…初対面の時いきなり逃げてしまってすみませんでした」
ペコリと頭を下げて上げるとスモーカーは目を丸くしてこちらを見ていた。
いや目ェ丸くされても困るんですけど。
「な、何ですか?」
「いや…何を言うかと思えば…そう思っただけだ…この際確認するがてめェは"召喚士"だな」
「えぇ、隠す必要もないですしね…てか貴方の前で幻獣出したでしょうに」
「まぁな……だが実物を見たのは初めてだ…俺が海軍に入った頃から言われていたことがある」
「それはなんと?」
「"召喚士"を見つけたら"必ず生きたまま"捕獲しろというものだ」
「人を虫みたいに言わんでくださいよ…で?ここにその"召喚士"がいますけど捕まえますか?」
「……いや、お前も今回は見逃してやる」
「これは慈悲深い方ですこと…では遠慮なく、これにて失礼!」
会話が終了した瞬間一目散に駆け出し皆の後を追った。
その後ろでスモーカーは「疲れた」と言い駆け寄ってきた他の海兵たちに指示を出していた。
皆より少し遅れたが無事皆と合流することができた。
合流した私達の目の前には巨大なカニが姿を現した。
なんだかこのカニ目がすこ〜しイヤらしいような……。
チョッパーがそのカニを操縦?していざ出発ってときに急にビビさんの身体が浮いたのだ。
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作者名：長月シキカ | 作成日時：2016年8月29日 22時
