【ONE PIECE】幻獣達と夢を見る～アラバスタ編～ (ページ23)

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７３幻獣　敵側でページ23

時は少しだけ遡る。
とある豪華な部屋の中数人の男女がテーブルに着いている。
……いや、約一名座らず椅子の上で回っている。

「ジョ～～ダンじゃなーーいわよ～～う!!一体いつまで待たせる気なの!?タコパくらい出しなさいよう!!回るわよ!!?回るあちしは白鳥のごとし!!」

「Mr２静かにお待ちなさいよ」

そう今ここにいるのは皆Mr＋ナンバーの名を持つオフィサーエージェントと呼ばれる殺し屋達である。
彼らはバロックワークスの社長に呼ばれてこの場に集結しているのだ。

「ふふふっ……みんな仲良くってわけにはいかなそうね……もっともその必要はないんだけど……」

奥から妖艶な美女が現れる。彼女はミス・オールサンデー。
バロックワークスの社長の相方で副社長をしている謎多き女性である。
彼女が言うにはオフィサーエージェントが集められた場所は人々がギャンブルで一攫千金を夢見る町"夢の町レインベース"の真ん中に立つ最大のカジノ"レインディナーズ"の一室なのだという。

「さぁ他に質問がなければ話を進めるわ……だけどその前に、紹介しなきゃね…貴方達がまだ顔も知らないわが社の社長!!」

彼女がそう言うと今まで後ろ向きに置かれていた椅子から男の声がしてその椅子がくるりと正面にむき男の正体があらわになる。
集められた彼らはその男の正体に心底驚いた。
男の正体とは政府に雇われた海賊"王下七武海"が一人。サー・クロコダイルだったのだ。

クロコダイルはオフィサーエージェント達に最後の任務"ユートピア作戦"の事を説明し彼らに指令を書いた紙を渡す。
オフィサーエージェント達はそれを読み理解すると燭台で燃やした。
そんな彼らの前にある珍客が声をあげる。

「その"ユートピア作戦"ちょっと待って欲しいガネ」

「Mr3!!貴方どうやってこの"秘密地下"へ!?」

Mr3、麦わらのルフィたちがリトルガーデンでやっつけた"ドルドルの実"の能力者である。
彼は命からがら逃げのび他のオフィサーエージェント達が乗ってきた乗り物の後ろにちゃっかり乗ってここまで来たらしい。

クロコダイルは彼の登場により衝撃の事実を知ることになる。
なんともうこの世にアラバスタ王国の王女ビビはいないと思っていたのにMr3が言うには取り逃がしてしまったというのだ。
これに怒りを見せるクロコダイルに訳が分からないとMr2は話の腰をおった。

Mr2は話を聞くと麦わらの一味に会ったとクロコダイルに言い自らの能力"マネマネの実"の力でクロコダイルに見せた。