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41馬鹿 満員電車が一番ツラいかも ページ41

あれから、商店街をまわったり可愛らしい小物が売られている雑貨店に寄ったりと時間の許す限り鉢屋と共に笑いながら過ごした。
そして、六時がまわろうとした時鉢屋が私に声をかける。


「そろそろ六時か、どうする?」

「え?もうそんな時間か?……じゃあ、お互いに明日学校あるし、そろそろお開きにしようか」

「……そうだな」

「鉢屋といると一日があっという間に過ぎてしまうな」

「……お前、たまに素で恥ずかしい事を言うよな」

「お?また顔が赤くなるか?写メるか!」

「それは、やめろ……送るから行くぞ」


そう言い鉢屋は私の手を引っ張り駅へと向かう。
私は一度は鉢屋の提案を断ったが彼は頑として私の言葉を受け入れてはくれなかった為、お言葉に甘えることにする。


「鉢屋、これから学園近くの駅を通るから少し離れるか変装して」

「あぁ、サングラスと帽子持ってきた」


そう言い鉢屋は持っていた大きめの鞄からその二つを取り出してせっせと装着した。
だが、鉢屋くらいの顔だと帽子やサングラスで顔を隠してもイケメンオーラと言えるモノが漂っているからあまり意味がないのだが……。
まぁ、今回は鉢屋だとバレなければそれでいいのだ。バレたら私の首が飛んでしまうからな。
……社会的に。


「しっかし、楽しかったな〜、映画も面白かったしカフェのランチも美味しかったな〜」

「そうだな、今日のはアタリだった……まぁこの私が選んだのだからそうでなくては困る」

「自分で言ってりゃあ世話ねぇや」


電車の中なのでうるさくない程度の声で会話をする私達。
私は辺りをチラッと見たが、大川学園関係者はいないようで安心した。
今は帰宅ラッシュな為電車の中はとても混雑しているが、鉢屋がさりげなく壁になってくれているから私はそんなに苦しい思いはしていない。


「おい、A大丈夫か?」

「あぁ、大丈夫だ…お前は?」

「私も大丈夫だ…まだ人が乗るみたいだ、少し詰めるぞ」


鉢屋がそう言うと沢山の人が電車に乗り込んできた。
一気に人が流れ込んだ為、流石の鉢屋も耐えきれなかったのか私を押しつぶすような感じになってしまった。


「うぇ…」

「わ、悪ぃ……大丈夫か?」

「あぁ、平気平気」


そう言い私はヘヘッと笑って見せると鉢屋はホッとしたように息を吐いた。
しかし、近い、近すぎる!!
鉢屋は見た目の割には意外とがっしりしているのだ。いわゆる細マッチョってやつだろう。


私は目的の駅に着くまでずっとドキドキしっぱなしだった。

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長月シキカ(プロフ) - 月花道蒼斗さん» コメントありがとうございます!私も絶対可愛いと思います^ ^ これからも頑張りますので、よろしくお願いしますね( ^ω^ ) (2017年5月22日 23時) (レス) id: 547ce2e1e2 (このIDを非表示/違反報告)
月花道蒼斗(プロフ) - こっちの方にも来ました!やっぱりいいですね!四年生と五年生の女の子バージョン見たいですね。本気で見たい。絶対可愛い。 (2017年5月22日 23時) (レス) id: 53496b0259 (このIDを非表示/違反報告)
長月シキカ(プロフ) - 舞姫桜さん» コメントありがとうございます!こんな作品を楽しみにしていただけているなんてとても嬉しく思います!これからも頑張りますのでどうかよろしくお願いしますね( ^ω^ ) (2016年6月13日 11時) (レス) id: 547ce2e1e2 (このIDを非表示/違反報告)
舞姫桜 - 来ちゃいました。毎回、とても楽しませて頂いています!更新頑張ってください! (2016年6月13日 9時) (レス) id: 308a4dd197 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:長月シキカ | 作成日時:2016年5月22日 23時

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