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5馬鹿 翁との再会 ページ5

「そっか、それは良かったな」

「ヘヘッ!友達もいるし父親もいるし俺、全然寂しくないっスよ!」

「そうか……それは、良かった」


私はもう一度きり丸の頭を撫でてやる。
きり丸は気恥ずかしそうに頬を赤らめたが私の手を振り払うことは無かった。
三人組は私を他の皆の元に連れて行こうとするが私は学園長に会う約束をしている為それを残念に思いながら断る。


三人組はとても残念がったが最終的には渋々諦めてくれた。
私は必ずまた会うからと三人組と約束をして再び足を動かした。


しばらく歩いてようやく"学園長室"についた。
今回は普通の扉なので昔の障子のように勢いよく開けることが出来ないのが残念だ。
私は普通にノックをした。

コン、コン、コン……


「誰じゃ?」


中から久しぶりに聞く学園長の声が聞こえてくる。
その声に懐かしさを胸に感じながら声を出した。


「……秋里……Aです。学園長先生」

「!!……入りなさい、鍵は開いておる」


その声に誘われ私は扉を開け部屋の中へと入って行った。
部屋に入ると学園長らしき老人が椅子に座っている。
恐らくこの老人が学園長だろう。この老人が椅子に座っていると何か違和感あるな。
老人……学園長はゆっくりと振り向き私に向かって優しく微笑んだ。


「良く来てくれたのぅ……A」

「お久しぶりです……学園長先生」


私は学園長と再会の喜びを込めてハグをする。
学園長はまるで孫をあやすかのように頭を撫でてくれた。
しばらく抱きしめあった私たちは離れて近くにあるソファーに二人して腰かける。


「それで、私を呼んだのには何か用が?」

「うむ、Aはもう就職先は決まっとるか?」


学園長は質問を質問で返してくる。
こういうのは変わってないなぁ〜。
そう思いながらも質問に答えた。


「いえ、今絶賛就活中です」


実際、退院してからまだ日が浅いしな……。
そうハッキリ言うと学園長は顔を破顔させ「そうか、そうか!」と手を打った。


「それならA、お主この学園で働いてくれんか?ちょうど事務員が一人足りんのじゃ」

「え、それはありがたいっスけど……面接とか試験は?」

「そんなのお主には必要なかろうて……お主は信用に値する人間じゃと室町の時から知っておる」

「そ、そっスか……」


学園長にそう褒められて素直に照れてしまい、照れ隠しに頬を掻いた。
そして、私は学園長の誘いに乗った。
学園長はとても喜んで、書類を取り出した。
その紙はどうやら契約書のようだ。

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長月シキカ(プロフ) - 月花道蒼斗さん» コメントありがとうございます!私も絶対可愛いと思います^ ^ これからも頑張りますので、よろしくお願いしますね( ^ω^ ) (2017年5月22日 23時) (レス) id: 547ce2e1e2 (このIDを非表示/違反報告)
月花道蒼斗(プロフ) - こっちの方にも来ました!やっぱりいいですね!四年生と五年生の女の子バージョン見たいですね。本気で見たい。絶対可愛い。 (2017年5月22日 23時) (レス) id: 53496b0259 (このIDを非表示/違反報告)
長月シキカ(プロフ) - 舞姫桜さん» コメントありがとうございます!こんな作品を楽しみにしていただけているなんてとても嬉しく思います!これからも頑張りますのでどうかよろしくお願いしますね( ^ω^ ) (2016年6月13日 11時) (レス) id: 547ce2e1e2 (このIDを非表示/違反報告)
舞姫桜 - 来ちゃいました。毎回、とても楽しませて頂いています!更新頑張ってください! (2016年6月13日 9時) (レス) id: 308a4dd197 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:長月シキカ | 作成日時:2016年5月22日 23時

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