4馬鹿 まさかと思ったが ページ4
「よしよし、泣くな〜、男の子だろう?」
私がそう言うとエグエグ言いながらも今だ泣き続けている三人組。
そんな私たちの周りに様子を見ている人たちの野次馬が集まりだした。
「お、おー!甥っ子たち、久しぶりだな〜。去年のお正月以来だよな〜。そんなに寂しかったか〜?」
そう軽く芝居をいれながら三人の頭を撫でると周りの野次馬たちもあー何だ。と思ったのか散り散りになって解散していく。
野次馬が全員いなくなったのを見計らって私は三人に声をかけた。
「ほら、そろそろ泣き止めって……私はお前たちと話しがしたいんだぞ」
「うぅ…Aざぁん!」
「あぁ、Aだよ、忍術学園で事務員兼お手伝いをしていたAだよ」
そう言うと三人はまた泣き始めた。
私は三人を必死で宥めて泣き止ませると、ようやく普通に会話が出来るようになった。
「まず、お前たちに謝らなければいけないな……私の勝手で君たちに辛い思いをさせてしまったな……本当にごめん」
「そんな!……確かに目の前でAさんが消えてすっごく悲しかったですけど、でも!何も言わずにAさんとお別れするよりはずっとマシです!」
乱太郎は「ね、皆!」と言うと二人はそうだ!と言うように首を思いっきり縦に振る。
そう言ってくれた乱太郎たちにありがとうの意味を込めて頭を撫でてやった。
「そう言えばお前たちは中学生になったんだな、立派になってお姉さん嬉しいぞ!他の皆も転生したのか?」
「はい!僕たち元は組もい組、ろ組も皆揃ってますよ」
「ただね〜……」
きり丸が苦笑いをしながら頬を掻く。
私が理由を聞くときり丸は語り始めた。
「俺たちみたいに前と同じ性別で生まれた奴もいるけど中には、違う性別に生まれた奴もいるんだ」
「へー、性転換って奴か……そいつらは、なんていうか…落ち込んでたりしてるのか?」
「いーえ、皆、自分の性別を受け入れているみたいです、性別は変わっても仲間には変わりないって」
「そうか、それは安心だ。流石元忍術学園の子達は強い子だな」
私はそう言いながら三人の頭を撫でた。
そう言えばと、私はあること思いだしてきり丸に話しかける。
「そう言えば、きり丸……えと、こんな事聞くのは失礼かもしれないけど……」
「あぁ、両親のことっスか?それが聞いてくださいよ!実は、あの土井先生が俺の父さんになったんですよ!」
「な、なんだって!?」
確かに、忍術学園の時もきり丸は土井先生と一緒にいることが多かったよなぁ。
5馬鹿 翁との再会→←3馬鹿 泣かれると困るのはいつの時代も同じ事
43人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
長月シキカ(プロフ) - 月花道蒼斗さん» コメントありがとうございます!私も絶対可愛いと思います^ ^ これからも頑張りますので、よろしくお願いしますね( ^ω^ ) (2017年5月22日 23時) (レス) id: 547ce2e1e2 (このIDを非表示/違反報告)
月花道蒼斗(プロフ) - こっちの方にも来ました!やっぱりいいですね!四年生と五年生の女の子バージョン見たいですね。本気で見たい。絶対可愛い。 (2017年5月22日 23時) (レス) id: 53496b0259 (このIDを非表示/違反報告)
長月シキカ(プロフ) - 舞姫桜さん» コメントありがとうございます!こんな作品を楽しみにしていただけているなんてとても嬉しく思います!これからも頑張りますのでどうかよろしくお願いしますね( ^ω^ ) (2016年6月13日 11時) (レス) id: 547ce2e1e2 (このIDを非表示/違反報告)
舞姫桜 - 来ちゃいました。毎回、とても楽しませて頂いています!更新頑張ってください! (2016年6月13日 9時) (レス) id: 308a4dd197 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:長月シキカ | 作成日時:2016年5月22日 23時