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3馬鹿 泣かれると困るのはいつの時代も同じ事 ページ3

「ほ、本当に……Aちゃん、なの?」

その人物、小松田秀作はそう言い私を見ながら恐る恐る近づいてくる。
私は、もう一度秀作に向かって声をかけた。


「あぁ、天下のA様、ここに参上!…てね」


そうふざけた風に言うと秀作は一気に私の胸に飛び込んできた、それも、顔中の穴という穴から出すもん出しながら……。
しかし、私はそんなのを気にせず秀作の頭を撫でた。


「うえぇえぇぇ!!Aぢゃぁん!!」

「ハイハイ、ごめんな、勝手に消えてしまって……うん、泣くな泣くな」


私は秀作の頭を撫でながら優しくあやしていく。
そうしていくと徐々に落ち着いて来たのかグズグズ言いながらも顔を上げた。
私は鞄からティッシュを取り出して秀作に渡す。


「ほら、秀作。これで顔拭きな」

「あ、ありがとう……」


秀作はズビーッと渡したティッシュで鼻をかんで落ち着いたのか再び私のほうに目を向ける。
そして地面に落とした入門表を手に取って私に手渡した。
この入門表は昔と同じようなバインダーだった。


「サラサラッと、これでいいか?」

「うん!そう言えばAちゃんはどうしてここに?」

「あぁ、ある人からの連絡で学園長が今すぐ来いって言うから来たんだよ……学園長は今どこに?」

「学園長なら"学園長室"にいると思うけど……僕、吉野先生から頼まれた用事があるから一緒に行けないんだけど……この学園の地図を渡すからAちゃん悪いけど一人で行ってもらえないかな?」

「あぁ、地図をくれるだけで有難いさ」


そう言って私は秀作から学園の地図を受け取った。地図を見ると結構上の方に"学園長室"とやらがあるらしい。
私は秀作に別れを言って"学園長室"へと向かった。


"学園長室"を目指して歩いていると、周りの人間たちがチラチラと私を見ながらヒソヒソと話している。
まぁ、こんなマンモス校にスーツ姿の人間がうろついているのは珍しいのだろう。
私は特に気にすることなく歩いていく。
地図によると今私がいる校舎は、"中等部"らしい。


それを確認した瞬間後ろから物凄い衝撃がやってきた。
私は「ウゴッ!」と女らしからぬ声をあげてしまう。
自分の腰が悲鳴をあげかけているのを心配しながら後ろを振り向くとそこには見覚えのある三人組が私に抱き着いていた。


「ら、乱太郎に、きり丸、それにしんべえか?」


私が声をかけると三人はグズグズ言いながら首を縦に振る。
そんな三人の頭を撫でながら様子を窺う。

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長月シキカ(プロフ) - 月花道蒼斗さん» コメントありがとうございます!私も絶対可愛いと思います^ ^ これからも頑張りますので、よろしくお願いしますね( ^ω^ ) (2017年5月22日 23時) (レス) id: 547ce2e1e2 (このIDを非表示/違反報告)
月花道蒼斗(プロフ) - こっちの方にも来ました!やっぱりいいですね!四年生と五年生の女の子バージョン見たいですね。本気で見たい。絶対可愛い。 (2017年5月22日 23時) (レス) id: 53496b0259 (このIDを非表示/違反報告)
長月シキカ(プロフ) - 舞姫桜さん» コメントありがとうございます!こんな作品を楽しみにしていただけているなんてとても嬉しく思います!これからも頑張りますのでどうかよろしくお願いしますね( ^ω^ ) (2016年6月13日 11時) (レス) id: 547ce2e1e2 (このIDを非表示/違反報告)
舞姫桜 - 来ちゃいました。毎回、とても楽しませて頂いています!更新頑張ってください! (2016年6月13日 9時) (レス) id: 308a4dd197 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:長月シキカ | 作成日時:2016年5月22日 23時

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