１７無個性 ページ17
開け放たれた窓から爽やかな秋風が吹きこみ私の頬を撫でる。
そんな風に心地よさを感じつつ私はその窓を閉めていった。
「あー……こんな季節は体動かしたくなるなぁ」
私はそう溢しながらうーんと大きく伸びをする。
元々体を動かすのが嫌いではない私は、この季節になるとどうしても体を動かしたくてウズウズするのだ。
「今度の休みに久しぶりに道場に顔出してみようか……でも今、体を動かしたいんだよなぁ」
「ならうちの体育館を使えばいいよっ!」
「うわっ!? 校長!?」
「やぁ」
いきなり足元から聞こえてきた可愛らしい声が聞こえてきて私はすぐに下を向く。
そこにはいつの間に姿を現わしていた校長が私を見上げている。
私はそんな校長と目を合わす為、腰をおりしゃがんだ。
「校長、いきなりはビックリするっスよ」
「それはごめんね。それで話を戻すけど、体を動かしたいならうちの体育館を使えばいいよっ」
「それいいんですか?」
「うん。うちは放課後なら申請すれば教師だって使用することが出来るようにしているだよ」
「でも、それはプロヒーローである教師の人だからっスよね? それをただの用務員が使用するなんて」
ダメじゃないのか、と聞くが校長はあっけらかんとした表情で「校長である僕が許可するからいいんだよ」と言ってのけるので、私はそんな彼の申し出をありがたく受けることにした。
「じゃあお言葉に甘えて体育館をお借りするっス」
「オーケー。ならこれが使用許可証だよ」
校長はどこからか取り出した一枚の紙を私に手渡してくる。
私は彼に礼の言葉を一つ落としつつ、その紙を受け取った。
「それじゃあ頑張ってね」と言う校長は私に背を向け歩き出す。
そんな彼の小さな背中を見送り、残りの仕事を片付ける為その場から立ち上がり校長が向かった方向とは逆の方向へ足を向けた。
＊
＊
＊
やるべきことを全てすませた私は、使用許可を貰った体育館γへと足を運ぶ。
体育館の扉を開け中に入ると、そこには意外な人物がいた。
「あれ? 相澤先輩にセメントス先輩じゃないっスか」
「秋嶋、なんでお前がここに」
「珍しいですね、秋嶋さんがここにいるなんて」
意外そうな目を私に向ける相澤先輩とは違い穏やかな目を向けるセメントス先輩に私は軽く頭を下げ彼らに近寄る。
彼らの傍に近づき自分がここへ来た理由を話すと二人は納得した。
そして、ある提案を私に投げかけた。
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長月シキカ(プロフ) - メホニアンさん» コメントありがとうございます！マイク先生も相澤先生もかっこいいですよね^ ^ 更新頑張りますのでよろしくお願い致します！閲覧感謝です^ ^ (2017年11月28日 13時) (
レス) id: 547ce2e1e2 (このIDを非表示/違反報告)
メホニアン(プロフ) - トマトを食べた後のマイク先生に、キュンとしました。優しい相沢先生に惚れました。更新頑張ってください！！ (2017年11月28日 13時) (レス) id: dbe6c4db20 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：長月シキカ | 作成日時：2017年11月4日 23時
