３５無個性 ページ35
ネットに私のことが書かれてから数日たったが、今の所私自身に大きな被害はなく、先輩らか心配の声も貰いつつも比較的穏やかな日常を送っている。
「Aちゃん、大丈夫だった?」
「ミッドナイト先輩、大丈夫っスよ。心配かけます」
「いいのよ。大事な仲間になにかあったらいけないもの。あの時みたいにね」
「あぁ、あの時は本当に感謝するっス」
そう言いあのクソ妹に捕まった時のことを鮮明に思い出す私は感謝の意を込め、先輩に深く頭を下げありがとうと告げた。
すると目の前の彼女は、優しく目を細め「気にしないでいいのよ」と私の頭を撫でてくれる。
そうされていると、職員室の扉が開いた。
「あ、おはようございますっス。相澤先輩」
「あぁ、おはよう。ミッドナイトさんもおはようございます」
職員室に入ってきたのはいつもの黒いヒーロースーツに身を包んだ相澤先輩だった。
彼はこれまたいつものローテンションで私とミッドナイト先輩に挨拶をする。
その瞬間、彼が首元に巻きつけている捕縛布がもぞもぞと蠢き出し、その捕縛布の中からピョコッと校長が顔を出した。
あの狭そうな捕縛布の中にどうやって入ってたんだ?
そう聞きたいのをグッとこらえ、私は校長に向かって口を開いた。
「校長、おはようございます」
「おはようございます、校長。また相澤君の捕縛武器に入り込んでるんですね」
「ヤァ! 二人ともおはよう。彼のここ意外と居心地がいいからね」
「なんでもいいですけど早く降りて下さいよ」
げんなりとした表情で校長にそう言う相澤先輩だが、当の本人は気にしてないのか「ゴメンねっ」と言いスルスルと捕縛布を伝って地面に降り立った。
「それで校長。職員室になにか?」
「うん。明日、普通科の保健授業で特別講師として海外で活躍している現役医師に来てもらうことになったから、秋嶋君に準備を頼もうと思ってね」
「なるほど、承知しました」
「助かるよ。じゃあこの紙に準備するものとか書いてあるから頼んだよ」
校長は自分の懐から紙を取り出し、私に差し出した。
「でも校長。外部から講師を呼ぶのは何度もありましたけど、海外からは初めてですね」
校長の話を黙って聞いていたミッドナイト先輩が私の手の中にある紙を一瞥しながらそう聞くと、校長は口を開く。
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長月シキカ(プロフ) - メホニアンさん» コメントありがとうございます！マイク先生も相澤先生もかっこいいですよね^ ^ 更新頑張りますのでよろしくお願い致します！閲覧感謝です^ ^ (2017年11月28日 13時) (
レス) id: 547ce2e1e2 (このIDを非表示/違反報告)
メホニアン(プロフ) - トマトを食べた後のマイク先生に、キュンとしました。優しい相沢先生に惚れました。更新頑張ってください！！ (2017年11月28日 13時) (レス) id: dbe6c4db20 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：長月シキカ | 作成日時：2017年11月4日 23時
