１２無個性 ページ12
1-Aの教室に近づき扉を開けようとすると、なにやら酷く騒がしい声が聞こえてくる。
先程までの子供特有の高い声ではなく、いつも聞いている生徒達の声だ。
私はその声を聞いて、個性が切れたのかと思いガラッと扉を開ける。
「皆、個性の効力が切れたんスね。良かった良かった」
そう言いながら笑みを浮かべるが、教室の中にいた生徒達は皆一様に顔を真っ赤にさせ顔を覆い「あ゛ぁーーーっ!」と叫ぶ者もいる。
彼らの様子に、私はあぁと納得した。
「だ、大丈夫っスよ。自分、誰にも言わないっスし……だからそんなに恥ずかしがらなくても」
「うるっせぇ! このクソ女がァっ!!」
「ちょっとかっちゃんっ!?」
「え、ちょっ! まっ! 個性はやめ……ギャアアアーーーッ!!」
恥ずかしさからか、またまた怒りからか顔を真っ赤にさせた爆豪君がお得意の爆破を両手の平から発生させながら私に向かってくる。
なす術のない私は彼の攻撃をまともに受け、廊下に私の悲鳴が響き渡った。
その悲鳴を聞きつけてか相澤先輩が駆けつけ爆豪君の個性を消しつつ捕縛武器で動きを止めてくれた。
緑谷君を筆頭に爆豪君の動きを止めてくれたおかげか、相澤先輩が駆けつけてからそんなに時間を掛ける事はなかった。
根は真面目な彼の事だ、怒りに身を任せても爆破の威力を最大限まで下げていたのだろう。
彼の攻撃をモロに受けた私に大きな怪我は一切なかった。
これによって雄英の小さな事件は終息に終わったが、しばらくの間1-Aの子達から避けられるはめになったのは言うまでもない。
ていうか、いくらなんでも扱いが酷すぎやしないか? 私。
なんて思う気持ちもないわけではない。
でも、生徒達のあんな可愛らしい様子が見られたのだから良しとするべきか。
私は先ほどの生徒達の幼児姿を思い返しつつ、私は事件中に溜まった仕事をこなしていくのだった。
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長月シキカ(プロフ) - メホニアンさん» コメントありがとうございます！マイク先生も相澤先生もかっこいいですよね^ ^ 更新頑張りますのでよろしくお願い致します！閲覧感謝です^ ^ (2017年11月28日 13時) (
レス) id: 547ce2e1e2 (このIDを非表示/違反報告)
メホニアン(プロフ) - トマトを食べた後のマイク先生に、キュンとしました。優しい相沢先生に惚れました。更新頑張ってください！！ (2017年11月28日 13時) (レス) id: dbe6c4db20 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：長月シキカ | 作成日時：2017年11月4日 23時
