４３無個性 ページ43
1-Aの個性把握テストが終わり片付けもすました私は用務員としての仕事をする為パソコンに向かっている。
カタカタとキーボードを叩いている私にやけにテンションの高い声が聞こえてきた。
「ヘイA! 盛り上がってるか? Hooo!!」
「相変わらずテンションが高いっスねマイク先輩、Hooo!」
この先輩のノリにほとんどの教師がノらないせいか、乗ってあげると凄い喜ぶのだ。
実際、今めっちゃ喜んでいる。
「やっぱAノリがいいぜ!」
「光栄っス。あ、自転車の助言ありがとうございましたっス。お蔭で助かったっスよ」
「そりゃあ良かった。個性アリのソフトボール投げは人の足じゃちとキッツいからなぁ」
「本当っスね」
そんな会話をしている私とマイク先輩の間に、のっそりと姿を現した相澤先輩が口を挟んだ。
「秋嶋」
「相澤先輩、何か?」
「急で悪いが、今日の1-Aの帰りのHR頼まれてくれねぇか?」
校長から出張を頼まれたんだ、と理由を言う相澤先輩に私は二つ返事で了承すると彼は私に連絡事項が書かれた冊子を渡してきた。
「まぁ、連絡事項は特にねぇから大丈夫だろ」
「了解っス」
「じゃあ頼んだぞ。明日の朝には帰る」
「これからすぐ行くのか? イレイザー」
「あぁ」
「気ぃつけて行けよ! マイフレンド!!」
イエーイとテンション高く言うマイク先輩に、「マイク煩い」と辛辣な言葉を置き相澤先輩は私達に背を向けた。
マイク先輩は特に気にしていないのか「こいつぁシヴィー!」と笑っている。
いいのか、マイク先輩。
「それじゃあ、行ってくるっス」
「おぅ! ちゃんとリスナーを盛り上げて来いよっ!」
そう言うマイク先輩に笑みを返し、私は1-Aの教室へと向かった。
長い廊下を歩き、目的地である馬鹿でかい扉に手をかけ中へと入る。
勿論、口元の笑みを浮かべるを忘れない
「1-Aの皆さん。帰りのHR始めるっスよ。あ、緑谷君指大丈夫っスか?」
そう聞くと、緑谷君はビクッと身体を震わせつつ「あ、大丈夫です」と震えた声でそう答えた。
そんなに怯えんでも。
なんてことを思っていると教壇前にいる素朴な顔つきをした男子生徒が口を開いた。
「あの、相澤先生は?」
「相澤先生は急な出張で代わりに自分がするよう頼まれたんスよ、尾白猿夫君」
尾白君のもっともな質問に答えると、「俺の名前もう覚えたんだ」と声をもらした。
そんな彼に私は笑みを深め口を開く。
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長月シキカ(プロフ) - あるたそさん» コメントありがとうございます! アパートの名前は自分でも結構気に入っていたので面白く思っていただけてとても嬉しいです＾＾この話は完結していますので最後まで読んでいただければ幸いです! 閲覧感謝です＾＾ (2017年11月13日 21時) (
レス) id: 638c65a19d (このIDを非表示/違反報告)
あるたそ - ふるそうwwwww面白いです！もう続編あるんだろうけど更新頑張って下さい！ (2017年11月13日 20時) (レス) id: d50254bc2e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：長月シキカ | 作成日時：2017年10月1日 23時
