１話 ﾀﾋにました、いや殺されました ページ1
突然だが……私はﾀﾋんでしまった。
ちなみに、私のﾀﾋ因は寿命でも事故でも病ﾀﾋでも、ましてや自ら命を絶ったわけでもない。
じゃあなんだって?
……他殺だよ。
そう。私は赤の他人、それも今年で二十二になる私より五歳年下の女子高校生に殺されたのだ。
赤の他人といっても顔見知りというか、一応"友達"という名称が付く仲だったと思う。
といっても、彼女が頻繁に"友達"という言葉にを言っていたのを私がイエスともノーとも言わずにただただ、なーなーで付き合っていただけだ。
そんな彼女との出会いは、公園でボーっとしていた私に彼女が話しかけてきたのがきっかけだった……気がする。
なぜこんなに曖昧なのかと言うと、あの時の私はブラック企業で二十連勤した上に五徹しておりほとんど心ここにあらず状態だったのだ。
何故、さっさと家に帰らなかったのかと聞かれれば、ただただ眠気が限界値に達し公園のベンチでひと眠りしなきゃ帰れそうになかったから、の一言につきる。
それから、その女子高生とは何度か交流があった。
交流があったと言っても、慢性的に寝不足な私をひっ捕まえて延々と彼女自身の自慢話を聞かされていただけだがな。
そして、数回目の交流の後に私は何故かその女子高生の自宅に連れて行かれ真っ暗な部屋の中の床に白い粉で円のようなのが書かれた円の中に立たされたと思ったらいきなり背中に激痛が走った。
寝不足だったこともあり反応することが出来なかった私はそのままフローリングの床に倒れ込んだ。
あまりの痛みで動くことが出来ない私を、彼女は無表情で私を仰向けにし両二の腕に一本ずつナイフを突き刺す。
それも、ナイフの根元が二の腕に埋まるほど深々と。
その余りの痛さに私は叫び声をあげようとしたがその声をあげる前に喉元、鎖骨と鎖骨の間らへんにナイフを突き刺され上手く声が出なかった。
それから彼女は表情を変えることなく、次はへその辺りをナイフで深々と刺した。
この時、彼女は「もう少し」と言ったように聞こえたがそれを確認する余裕など、この時の私には一切なく、ただただ自分の体を襲う痛みに抗う事なく早く意識が途切れるよう祈るだけだった。
しかし、寝不足ではあるものの無駄に体力があったせいか私の意識は中々途切れない。
だが、最後に彼女が私の体の真ん中にナイフを突き刺したところでようやく私の命は終了を告げる。
偶然か意図的か、この時私の体に刺さっているナイフは十字架を描いていた。
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長月シキカ(プロフ) - 桜餅の塩漬け葉っぱさん» コメントありがとうございます！主人公や閻魔様のキャラどうするか結構迷ったので笑っていただけて本当に嬉しいです^ ^ 閲覧感謝です！ (2018年2月7日 22時) (
レス) id: 547ce2e1e2 (このIDを非表示/違反報告)
桜餅の塩漬け葉っぱ(プロフ) - とっても面白いです。閻魔様と主人公のキャラが……www (2018年2月7日 22時) (レス) id: a55b533e90 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：長月シキカ | 作成日時：2017年7月21日 0時
