赤がもう１度出会った話 ページ13
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渋谷 Side
ただいま合併移動中。
、とは言っても俺の教室から新しい教室に行くんはいつの間にか作られとった廊下と合体しとるこの空中廊下を渡るだけやった。
...ホンマにいつ出来てん。
こんなでっかいん。
「あー...よく俺らも気づかんかったよな」
「なーにが？」
「え、あー空中廊下をー...あ？」
空中廊下を作ってること。
そう言おうとしたが当たり前のように隣におった女に疑問を持たずにはいられんかった。
...いつからおった？
「最初から。」
どこからおった？
「最初から。」
...どこから聞いてた？
「ただいま合併移動中、から」
「あー！！もうええわ！ホンマなんなん！？」
「えー、面白かったから？」
「くっだらんわ！」
その女は前に教室でいきなり俺の事を笑ってきよったやつ。
俺でさえ机と椅子を別々に分けて運んどるんに、この女ときたら机の上に椅子を乗っけたセットを軽々と持ち上げ、歩いとる。
「人間ちゃうやろ。」
「人間ですー、立派な人間様ですー。」
「生まれてくる体間違えたんやろ？」
「正しいですが何か。」
お前、めんどいわ。
そう言おうとしたけど、結局こいつは俺が言いたいことわかっとるし、わざわざ口に出すことでもないと思った。
しばらくの間無言で歩いていくと、そこそこの長さがあった空中廊下も別れ道が見え始めた。
それを右に曲がり自分の教室を探した。
元々B組の俺だったが、合併すると、まあ流石にクラス替えがあり、俺はE組になった。
「何組？」
ふと、話しかけてきたあいつに俺はぶっきらぼうに答えた。
「E」
そっか、と頷くそいつは、私はC組、と聞いてもいないことを答えてきた。
それに特に反応を示さず返事もしなかった。
E組より手前にC組がある。
先に辿り着いたC組の前で立ち止まったあいつに少し目線を向けると、こっちをじっと見ていた。
待って、と言っているように見えた。
めんどくさいと思いつつ俺は立ち止まり、目線をそっちに向ける。
何、と視線で投げかけると
「名前」
と、そいつは返した。
「名前、まだ聞いてない。」
「は？知っとるやろ」
「貴方の口から、聞いてない」
こいつは何を言っているのだろう。
初対面で渋谷くん、と話しかけてきただろう。
今更自己紹介なんて、と思ったが目の前のそいつは至って真面目な眼をしてた。
冗談で返すのもなしだろうと思い、
「渋谷、すばる」
「すばる、」
納得したように頷くとじゃあ、と手を振り教室へと入っていった。
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ぺど(プロフ) - ぽた子さん» ぽた子さん、コメントありがとうございますm(_ _)m 展開は私の気分によって変わります(´･∀･) ですから自分自身もどうなるのか…(笑) ご愛読ありがとうございます。これからも『彼と彼女の限定日記』、よろしくお願いします！(･ω-人) (2018年1月13日 17時) (
レス) id: de724e50f6 (このIDを非表示/違反報告)
ぽた子 - これからどうなっていくか展開が楽しみです！！ (2018年1月11日 19時) (レス) id: a9697f1835 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぺど | 作成日時：2017年10月9日 13時
