隣の不可思議。そして幸せ、【佐久早聖臣】【ハイキュー】

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『佐久早くん、おはよう。今日も早いねぇ』

時計の長い針は七を。短い針は八を指す時刻。




私は鞄を肩から降ろし、机に置いた





窓側の一番後ろの席なため、今時期11月はは肌寒い風が吹いてくる






右隣の彼はマスクあげて私の方を向いた




佐久早「おはよ。別に、今日も朝練だったし」


素っ気ないけど返してくれるだけ嬉しい


『そっか。今日もお疲れ様』


と、席に腰をかけた






『一回くらい、佐久早くんの練習見てみたいな』


鞄から膝掛けとカイロを出し、完全防寒状態




あったかぁい






佐久早「じろじろ見られるの好きじゃないから」


『ははは、でも、体育館っていっぱい人いるでしょ？
それならちょっと私は行こうに行けないや』



佐久早「下手したら触るから？」



『まぁね。ちょっとぶつかってもぞわぁってなっちゃうからさ』





鳴海Aは人に触れない






どういう経緯かは知らないけど、

みんなそれをちょっと特殊に思ってて

私が話したらその人から他の人へ、そこからまた他の人へと伝えられることが繰り返され

今でも多少の噂をされている





理由はあまり話したくないことも有難く理解してもらえて

人並みに人と会話をして

人並みの生活に充実しているからそれといった問題はない





まぁ、文句があるとすれば

強いて言えば、体育の授業に参加できないことだけ。






佐久早「人に触られてないなら全身清潔そう。いいな」

『そんなんじゃないよ。人肌とか、人の体温とか…ちょっと気になることもあるし』

佐久早「別に。そんなの汚いだけだよ。」


と、眉にしわを寄せた



『へへ…辛辣ぅぅ…………あ、机拭いてなかった』

佐久早「今すぐ拭いて」



切り替え早いねぇ佐久早くん。








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