優先順位は下の下の下で【及川徹】

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「先輩、退院したら今度一緒に出かけましょう」


『ふふっ…私、仮にでも彼氏持ちなこと知ってるでしょ？

でも………ちょっとくらいなら、いいかな』







交換された連絡先

両手に抱えるスマホには

_____国見

の二文字と犬のアイコン









『検査も終わるし、すぐ退院できるから、もうちょっと我慢しないとね』

「待ってます」






時間がきたのか、国見くんは私に一礼して帰ってしまった









ピコん







と、国見くんが去ってすぐのこと、

軽快な音がしたかと思えば

それは今話してた主、国見くんだった







【___________お出かけ、楽しみにしてます】








思わず、笑みがこぼれた

同時に、涙も一粒こぼれた






『わ、たしも………たのしみにして、る』





火傷しそうな暖かさに触れ、

氷で張られた心が溶けていくような感覚だった







【私も楽しみにしてるね】








一言送れば、既読はすぐにつきそこから犬のスタンプが送られ

計３つの会話で終了した






ゴシゴシと目を拭って、涙はすぐに止まった

思ったより強く拭いすぎて、摩擦で少し目が痛い









青い空の下

木々に囲まれた木製のベンチ






一人、目を伏せながら座った


日差しがポカポカして気持ちいいな






『………………………』






おでかけかぁ

私、徹とデートとかしたことあったっけ







…………………あ、一回だけあったっけな






『…………………プラネタリウム』





_______

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お星様も音駒カラーに染まりまして、本当にありがとうございます！



テストも無事に終わり更新再開させていただきます！

昨日はいとこ(7歳)と遊んでて更新できませんでした(こそっ




これからも応援お願いします

2023/03/05 きゃべつ畑

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