優先順位は下の下の下で【及川徹】

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もしも、あの時徹にいっぱい愛してとか、

私に不似合いなセリフでも言っておけばよかったかな





もっとはやく本心を伝えた方がよかったかな






『ゲホッ！……っはっ……はー』




視界が安定しないぐるぐるぐるぐる薄気味悪く回る


家の壁が歪んで見えて、朧げな視界に移り変わっていく








なんでかわかんない。自分が一番聞きたい



呼吸が定まらない息ができない。喉がひきつる







『とっ……る………』







私、死ぬのかな。


意味もわからない発作で死ぬなんて恥ずかしいや。








もし死ぬならさ

最期くらい、徹に馬鹿とでも言ってやりたかった









こんな時に名前を呼んじゃう私は、

助けを求めれる相手が徹だったからかな









ぽろぽろと涙があふれた




これは好意か、苦しみか










違う。








愛情だ











『とぉっ………る』










馬鹿じゃなくて、好きって言いたいな








.










誰もいない静かで、冷たい部屋で







一人の少女の嗚咽だけ響いて、




やがて消えて、









体の打ち付けられる音だけが鳴り











もう音はしなかった







______
____





ピンポーン


無機質なチャイム音はなるだけで、応答はない







家に勝手に行くのもなんだかわるい気がするが、

少しだけ話がしたい







「いないのかな…」




試しに、ドアノブをひねってみると





「え、あいた」




簡単にドアは開いた。どうやら鍵は閉めていなかったらしい




不用心過ぎやしないか？



そう思いながらも静かに部屋に入らせていただいた







「黒田、いる？」






いつも履いてる黒いローファーはあるのに、声は全くしない











ひたりとリビングに足を踏みれると

目が飛び出るような光景が視界には広がった






「っ…黒田！？」






黒田は冷たい床の上で横たわっていた













ああ、これが天罰ってやつか


________


こめんと、高評価ありがとうございます！！



コメントは小説を私同様書いていらっしゃるなら

そこからホムペに飛んで見させてもらったりしてます^_^




勝手に見ますが、宣伝くらいの気持ちコメントも嬉しいので是非是非お願いします

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