優先順位は下の下の下で【及川徹】

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松川「………Aちゃんはさ、及川のこと好きなの」


『…………ははっ……変な質問…』





ごくごくとカフェオレが喉を伝う


一気に飲んだから少しむせた







『好き…ですか……はっ…そんなの深くは考えたことなかったです』




好き。って暗示はかけてきたけど、それは一体好きなのか









指の先をゆっくりと人差し指と親指で擦る



『好き……だと思いますよ。徹が私のこと好きじゃなくても、徹は私と別れない



これが決定打じゃないですか。

それで私たちは成り立ってます




別れようと言われてないから別れない

別れないから好き





それだけです』




残りのカフェオレを飲み干し、ぐしゃりと缶を潰した


力を抜いて手の中に残ったカフェオレの缶は原型を留めず、元の円柱には戻らずそこに残る







すくりと立ち上がればカバンを肩にかけ直して松川さんの方を見た

初めて会ったときみたいな、ぴくりとも動かぬ笑顔を向けて、








『それでは、私はこれで』






瞬間。


ぐいっとベンチに引き寄せられる







バランスを崩してよろけた





松川「『あの…』Aちゃんはさっ…」




少し焦ったように、心配するように


そんな表情をこちらに向けないでってば







『…なんですか。ほんとに、』







ため息混じりに答えてしまうのは不可抗力だ






.







.







あーーー、疲労感。疲労感。


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コメント、高評価ありがとうございます！

いつの間にか順位がついててびっくりΣ(・□・；)

興味→なし→←.

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