no había cielo【月島蛍】

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＿＿＿＿＿秘密に宝物をとりにいこう





なんて、蛍ちゃんが変なことを言い出すものだから結構吃驚した






『【秘密の宝物】って?』

「わからないから【秘密】なんでしょ」





いまいち理解やできなかったけど

【とりにいく】＝手で掴めるものってことはわかった








「いま時期ならあると思う

暑いから麦わら帽子被って

あと、あったら園芸鋏も」




ズレた眼鏡をくいっとあげて

窓の外の晴れ晴れとした青い空を見た蛍ちゃん






『…それは、倉庫にもないの？』ﾋﾟﾋﾟｯ






颯爽と出かける準備をする蛍ちゃんを横目に、

戸棚から園芸鋏を取り出した






鋭利な刃は太陽光でチカリと光った







「秘密の場所にあるから秘密の宝物なんだよ」

「それに、この季節にしか見れない」












「行くよA、お前にだけ特別に見せてあげる」




そう言って、網のかごと麦わら帽子を被った私の手を引いた

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