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背中が何かにぶつかった。自分に影がかかるのを感じて上を向くと...。

マルとバツの瞳にじっと見下ろされる。




「あ......おかえりなさーい。新門大隊長。」

「......。」




苦笑いでそう言った私を、なおも不機嫌そうな瞳が見つめてくる。




「......チッ」




と、思ってたら突然舌打ちされた。

何で!?今舌打ちする要素あった!?!?

あ...邪魔なのか。




「失礼しました。新門大隊長。」




彼から体を離してペコりと一礼する。

と...また数秒じっと見つめられて...




「ちっ...。」




だから何でよ....!?!?!?退けたじゃない!何が気に食わないの!?

ああ、そもそも私が浅草の地に足を踏み入れてること自体が気に食わないのかこの破壊王様は。




「若、どこ行ってたんだ?今日はAが来る日だって...というか昨日若の方から聞いてっ」

「紺炉!!」




中隊長が何か言いかけたのを遮る。

今日初めて喋ったの聞いたかも。




「腹減った。なんかねえのか?」

「は?さっき昼飯食ったばっかだろ...」

「腹減ったもんは腹減ったんだよなんかねえのか?」




暴君だ...暴君にも程があるでしょ...。
中隊長困ってるし...。




「大隊長...中隊長困ってらっしゃいますし...甘味処などでお団子でも戴かれては...?」




中隊長に向いていた双眸がじっと私を捕える。

っう......無駄にイケメンなのよねコイツ...。




「......。」

「新門大隊長......?」




「紺炉、出かけてくる。」

「あいよ。」




くるんと踵を返した新門大隊長に紺炉中隊長はふっと微笑む。

かっこいい...




「では、私はこれで......。」




中隊長に一礼して歩き出す。

と......




「......。」

「......。」


「あの...新門大隊長?」

「っるせー」




ピッタリと私の歩幅に合わせて歩く破壊王様。

コレは......何だ......?



___________

なんとか紅様登場させられました。

皆様よろしければ評価、コメント等いただけると幸いです。
改善しろ!という点があればそれも教えていただけると嬉しいです。

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紫癸(プロフ) - やよいさん» コメントありがとうございます!そして読んでいただきありがとうございます(嬉)少しでも力になれたのなら何よりです!お互い頑張りましょう!! (2021年4月3日 20時) (レス) id: 577fa76214 (このIDを非表示/違反報告)
やよい - 凄く面白かったです!凄く書く気が出ました ありがとうございます 頑張ってください (2021年4月2日 15時) (レス) id: 90306a3c24 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紫癸 | 作成日時:2021年2月24日 14時

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