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「いいわよ帰って。」
「ええ!?でも...」
課長の傍らにしゃがんで、ぺちぺちと課長の頬を叩く先輩。
「この様子じゃ遠分起きないだろうし...いいじゃないたまには。サボっちゃいなさいよ。」
二ヒッといたずらっ子のように笑う先輩。
「っおら、帰るぞ。腹減ってんだ。」
「ええ......。」
食事ほっぽり出して飛び出してきたのはあんたでしょ...!!!
突き破ったガラスの壁からオフィスの方へ出る新門大隊長。
私は先輩の方へ向き直る。
「ほら、大隊長待ってるわよ。ここは私がテキトーに処理しとくから。行ってらっしゃい。」
ニヤッと嬉しそうに笑いながら、シッシッと手で空を払う。
......なんで??
「......わかりました。では......。」
先輩に深く一礼して、新門大隊長の元へ駆け寄る。
私がそばに来たのを見咎めて、彼は歩き出したので、私も倣う。
「新門大隊長...!」
後ろから名前を呼ばれ、振り返る。私じゃないけど......。
そこには、先程の私のように、深深と頭を下げる先輩。
新門大隊長の方を見上げると、ジッと先輩を見つめている。
「っふ)......ああ。」
小さくつぶやいて歩き出した。
え......えええええ!?!?!?笑った!!?!????!
「おい..!」
「あ、はい!!」
しばらく呆然と突っ立っていた私に、彼の凛々しい声が飛んできて、弾かれたように駆け出す。
※
ちょっと待って...?帰るってもしかして......
「おら。」
火のついた纏に片足をかけ、私へ手を差し出す新門大隊長。
い...いや......
「むっ、無理です...!!!!」
「っ......。」
私が手と首を全力で振ってみせると、新門大隊長はなぜか固まった。
ええ!?なんで...??
「あの..!大隊...長?」
「む......む、......」
「大隊長!!!」
「っ!!ぁ......ああ。」
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紫癸(プロフ) - やよいさん» コメントありがとうございます!そして読んでいただきありがとうございます(嬉)少しでも力になれたのなら何よりです！お互い頑張りましょう!! (2021年4月3日 20時) (
レス) id: 577fa76214 (このIDを非表示/違反報告)
やよい - 凄く面白かったです！凄く書く気が出ました ありがとうございます 頑張ってください (2021年4月2日 15時) (レス) id: 90306a3c24 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫癸 | 作成日時：2021年2月24日 14時
