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ちょいちょいと手招きして傍に来た飛雄の頭をわしわしーっと撫でる。
飛雄は驚いたように一瞬ビックと小さくはねてから、心做しか少し屈んでくれる。
「あの......!Aさん...!!」
「あははっ...ボサボサ!」
トンと、一歩後ろに下がると、飛雄は不満げな顔で、ボサボサ頭で見てくる。
「あの、明日...決勝......」
「うん、行くよ。」
間髪入れずにそう答えた私に、飛雄は少し目を見開く。
行くよ。心置き無く応援できるもん。
「あの......Aさん...」
「今日はよく喋るねー?どうした?」
クスリと笑ってみせると、飛雄は居心地悪そうに首の後ろをかく。
ちょっと照れてる?後輩って可愛いな〜。
「その......及川さんとは、......」
「ただのクラスメイトです。」
再び、間髪入れずにそう答える。
間違っちゃいない...。だってなにも変わってないし、それ以上でも以下でもないし......。
「そう、ですか......。...そうですか。」
じっと、大きな黒い瞳に見つめられる。
男の人だ......。
あんなに小さかったのに、じっと見つめられると少しドキッとしてしまう。
「飛雄......?/」
私から目を離さない飛雄。居心地が悪い......
「明日、試合が終わったら......。」
「うん......お祝いにぐんぐんヨーグルいっぱい買っていくね!」
「......はい。」
おどけたようににへらっと笑う。
あのままじっと見つめられ続けたら、やばい...。
『じゃあね』と告げて、凛に目配せして歩き出す。
及川......今、どうしてるの?
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紫癸(プロフ) - RIOさん» 呼んでいただきありがとうございます!全然更新できてなくてすみません...頑張って完結させます!!! (2021年11月8日 21時) (レス) id: 577fa76214 (このIDを非表示/違反報告)
RIO - 小説読ませてもらってます!めっちゃ面白いです!!更新待ってます! (2021年11月3日 19時) (レス) @page50 id: 759836d8d0 (このIDを非表示/違反報告)
紫癸(プロフ) - ねこ@自己満小説さん» 読んでいただきありがとうございます!そう言っていただけてとても嬉しいです!!^^更新頑張ります! (2021年8月8日 14時) (レス) id: 577fa76214 (このIDを非表示/違反報告)
ねこ@自己満小説(プロフ) - この作品めちゃくちゃ好きです!展開も早くてもうあの、性癖にグサッときましたね!これからも頑張ってください!! (2021年8月7日 12時) (レス) id: d675a829f6 (このIDを非表示/違反報告)
紫癸(プロフ) - さ。、さん» コメントありがとうございます。なるほど……そうですよね、申し訳ございません。物語の構成上まだ名前呼びにはできないので、苗字変更できるように調整します!!貴重なご意見ありがとうございます。これからもどうぞよろしくお願いいたします。 (2020年6月15日 18時) (レス) id: 09e86c6bee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紫癸 | 作成日時:2020年6月2日 15時