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「国見、水分補給しっかりね。」
久しぶりに会った後輩にニコッと笑う。
『ああ、はい。』と、相変わらずの無気力な顔で頷く。
「Aちゃん俺のテーピングも...」
スっと私の前に大きな手が差し出される。
ゆっくりと及川の指に伸ばした手を、直前でバッと引っ込める。
「あんたコレ、昨日巻き直したばっかりでしょ?」
「いや..!そんな事は...!」
「無駄使い禁止!!あと2日は持つわよ。それじゃ...!」
シュバっと手を挙げて体育館を後にする。
※
「おかえりなさい、Aちゃん。」
「ああああああ...!!!//////」
体育館の影で本を読んでいた凛。そこまで歩いて行って顔を両手で覆ってしゃがみ込む。
「無理..!!!むりぃいいい!!!」
「ふふっ、何かいい事でもありました?」
パタンっと本を閉じた凛が私のすぐ隣にしゃがみ直す。
練習着ってなんであんなにかっこいいの..?
なんであいつ真夏に汗あんなにかいてるのにいい匂いするの...?
ていうか......『俺の...』何!?!?
私が被せなかったら一体......
「今日暑すぎない!?」
「ええ、暑いですね。お顔が真っ赤ですよ。」
ふふっと嬉しそうに笑う凛。
「私渡せない......。無理、及川と会えない...!花火大会も誘えない......//」
「高校最後ですよ?この先どうなるか分からないんですよ?」
わかってるよ、そんな事は......。
及川のことだからきっとプロになって......
そしたら私は......
だって......怖いよ、怖い......
またフラれたらって考えて、冷たい態度で自分守って......。
「岩泉になりたい...。」
『岩ちゃんになんてならないでよ、Aちゃん。』
「え......」
いつの間にか、凛のいた場所に及川がしゃがんでいた。
「なんで......?」
「ついでだしお昼休憩にした。」
『暑っついね〜!!』とシャツでパタパタ扇ぐ。
ふわりと柔軟剤の甘い香りが鼻腔をくすぐる。
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紫癸(プロフ) - RIOさん» 呼んでいただきありがとうございます！全然更新できてなくてすみません...頑張って完結させます!!! (2021年11月8日 21時) (
レス) id: 577fa76214 (このIDを非表示/違反報告)
RIO - 小説読ませてもらってます！めっちゃ面白いです！！更新待ってます！ (2021年11月3日 19時) (レス) @page50 id: 759836d8d0 (このIDを非表示/違反報告)
紫癸(プロフ) - ねこ@自己満小説さん» 読んでいただきありがとうございます！そう言っていただけてとても嬉しいです!!^^更新頑張ります! (2021年8月8日 14時) (レス) id: 577fa76214 (このIDを非表示/違反報告)
ねこ@自己満小説(プロフ) - この作品めちゃくちゃ好きです！展開も早くてもうあの、性癖にグサッときましたね！これからも頑張ってください！！ (2021年8月7日 12時) (レス) id: d675a829f6 (このIDを非表示/違反報告)
紫癸(プロフ) - さ。、さん» コメントありがとうございます。なるほど……そうですよね、申し訳ございません。物語の構成上まだ名前呼びにはできないので、苗字変更できるように調整します！！貴重なご意見ありがとうございます。これからもどうぞよろしくお願いいたします。 (2020年6月15日 18時) (レス) id: 09e86c6bee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫癸 | 作成日時：2020年6月2日 15時
