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「凛、ご飯食べよ。」
「うん...いいんですか?及川くんのところ行かなくて...?」
「なんで私から聞きに行かなきゃなんないのよ...。」
そっと教室から出ていく及川を眺める。
岩泉のとこでも行くのかな...?こんな暑いのに屋上で弁当...?
......なんで私及川の事なんて..。
「ところでAちゃん。花火大会は及川君誘うんですか?」
「どうなんだいA女史?」
「っごふ...!!!」
シレッと一緒に弁当を広げていた委員長と、凛の質問に流し入れたお茶が飛び出そうになった。
「なっ....なんで...!?!?」
「誘わないんですか..?」
「いや......だって...第一及川部活が...。」
「夜はやっていないだろう。」
パクリと私の卵焼きを口に入れた委員長。
......まあいいけど。
「だって...花火大会誘うって......"そういうこと"..っ」
「"そういうこと"だろう?」
至極当然とでも言いたげに言う委員長。
「だって.!誘ったって......」
「来るよ。及川君は...。」
「っ...。」
真剣な声で言い切る委員長。
「及川君は君の誘いを断りはしない。それは君が1番よくわかってるんじゃないかい?」
「......。」
だって私は、フラれていて......
及川が優しいのは......
「まあ及川君はさておくとしても、君は君自身ときちんと向き合うべきだよ。」
パクリと、大きな唐揚げを一口で頬張る。
「でも、今更......」
「今更では無いよ。」
「え......?」
委員長が『お返し』とミートボールを私の弁当箱の卵焼きがあった場所に入れる。
『だって、君は"今"、今も..今まででずっと及川君が好きなんだろう?』
委員長は、どうしてこう...
人を見透かしたような、食ったような態度で......
それでいて私の友人達は、あんまりにも優しい顔で笑うから......
「っな、泣くのかい!?A女史!?」
「委員長!!Aちゃん泣かせないでください!!」
「ええ..!?ご、ごめんよ結城女史...イチゴもあげるよ。」
コロンと私の弁当の蓋の上にいちごが乗せられた。
いや、うるんだだけで泣いてないんだけど……
「唐揚げも頂戴。」
「え...。」
ふっと笑った私とは対照的に、委員長の顔が引き攣った。
いつもと逆だ......。
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紫癸(プロフ) - RIOさん» 呼んでいただきありがとうございます！全然更新できてなくてすみません...頑張って完結させます!!! (2021年11月8日 21時) (
レス) id: 577fa76214 (このIDを非表示/違反報告)
RIO - 小説読ませてもらってます！めっちゃ面白いです！！更新待ってます！ (2021年11月3日 19時) (レス) @page50 id: 759836d8d0 (このIDを非表示/違反報告)
紫癸(プロフ) - ねこ@自己満小説さん» 読んでいただきありがとうございます！そう言っていただけてとても嬉しいです!!^^更新頑張ります! (2021年8月8日 14時) (レス) id: 577fa76214 (このIDを非表示/違反報告)
ねこ@自己満小説(プロフ) - この作品めちゃくちゃ好きです！展開も早くてもうあの、性癖にグサッときましたね！これからも頑張ってください！！ (2021年8月7日 12時) (レス) id: d675a829f6 (このIDを非表示/違反報告)
紫癸(プロフ) - さ。、さん» コメントありがとうございます。なるほど……そうですよね、申し訳ございません。物語の構成上まだ名前呼びにはできないので、苗字変更できるように調整します！！貴重なご意見ありがとうございます。これからもどうぞよろしくお願いいたします。 (2020年6月15日 18時) (レス) id: 09e86c6bee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫癸 | 作成日時：2020年6月2日 15時
