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『Aちゃんは、及川君のことが好きなんですか?』
唐突に友人から発せられた言葉に、喉を通ろうとしていた抹茶オレが暴れた。
「っゴフッ..!!んな!?何でそうなったの!?」
「だって、よく及川君のことを目で追ってるからそうなんじゃないかな〜って..!」
幸せそうにお弁当のおかずをほおばりながら凛はそう言う。
「好きなんかじゃないし!!ていうか凛もよく知ってるでしょ......。私はフラれてるの。」
うっうんっと喉の調子を整えながらすぐ横の窓のサッシに体を預ける。
廊下の向こうの方からきゃいきゃいと女子の盛り上がっている声が聞こえる。
中心でキラキラと笑顔を振りまいている及川の姿がありありと目に浮かぶ...
「それは中学生の時の話でしょ?」
「そうだけど......。」
そう、もごもごと呟く私に、『人の気持ちなんてすぐに変わりますよー。』と凛は言う。
「現に私が今は及川のことが好きじゃないみたいに?」
「......。」
ジューっと抹茶オレを啜りながら横目で凜を見ると、じっと私を見つめていた。
「な、何?」
「Aちゃんは、"ツンデレ"というものなのですね!」
ぽんと掌に拳を乗せる。
「違う!」
バンッと机を1度叩いた。痛い。
大体、人の気持ちは変わるとは言っても...及川にとっては私はそういう対象では無いんだよ......。
だって...だって、
『部活に集中したい。』
何ていうのは、体良く断るための言い訳で、本当に好きなら部活があろうが受験があろうが断ったりしない。
と兄が言っていた。
「とにかく、及川とはもう終わってるの!今はただのクラスメイト!」
「はあ...そう......ですか。」
そう言いながら、凜の視線が私からスーッとうえに上がっていったので、私も追いかけて後ろを振り返る。
『なになにっ?俺の話!?いやー及川さんモテモテで困っちゃうな〜...!で、俺がどうかしたのAちゃっ』
「いやぁぁあーーーー!!!!」
−べチンッ
私の投げた空の紙パックが及川の顔面にクリティカルヒットした。
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紫癸(プロフ) - RIOさん» 呼んでいただきありがとうございます！全然更新できてなくてすみません...頑張って完結させます!!! (2021年11月8日 21時) (
レス) id: 577fa76214 (このIDを非表示/違反報告)
RIO - 小説読ませてもらってます！めっちゃ面白いです！！更新待ってます！ (2021年11月3日 19時) (レス) @page50 id: 759836d8d0 (このIDを非表示/違反報告)
紫癸(プロフ) - ねこ@自己満小説さん» 読んでいただきありがとうございます！そう言っていただけてとても嬉しいです!!^^更新頑張ります! (2021年8月8日 14時) (レス) id: 577fa76214 (このIDを非表示/違反報告)
ねこ@自己満小説(プロフ) - この作品めちゃくちゃ好きです！展開も早くてもうあの、性癖にグサッときましたね！これからも頑張ってください！！ (2021年8月7日 12時) (レス) id: d675a829f6 (このIDを非表示/違反報告)
紫癸(プロフ) - さ。、さん» コメントありがとうございます。なるほど……そうですよね、申し訳ございません。物語の構成上まだ名前呼びにはできないので、苗字変更できるように調整します！！貴重なご意見ありがとうございます。これからもどうぞよろしくお願いいたします。 (2020年6月15日 18時) (レス) id: 09e86c6bee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫癸 | 作成日時：2020年6月2日 15時
