及川徹はただのクラスメイト……である。【及川徹】

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「頼む!及川!!」

「うん、いいよー。」

「いや、内容聞いてから答えろよ。」




がばりと頭を下げた私。ストローからジュースを吸い上げながらヘラりと答えた及川。そしてすかさずツッコむ岩泉。

何故及川に私が頭を下げているかと言うと......、時は少し遡る。




※




「て、わけだから!A女史、君には球技大会でセッターをやってもらうことになりました!拍手!!」




『わー』っと、凛と二人嬉しそうに拍手をする委員長。




「待て待て！ツッコミどころが多すぎる...。まずいきなり現れて『て、わけだから』じゃ無いでしょう!んでなんで私なのさ!」




昼休みを報せるチャイムと同時に私の席へ走って来た委員長。

因みに委員長とは中・高と6年間同じクラスである。その6年とも委員長は委員長だ。




「なんでって...ねえ?」




つつーと私から凛へ視線を移す。
なんで凛?




「私も、セッターはAちゃんしかいないと思います!」

「そうそう!」




ずいっと私につめよる凛に、うんうんと頷く委員長。




「いやいや!だからなんで?私バレー未経験ですよ?知っての通り...。」

「なあーに言ってんのさ!元バレー部マネージャーが!!」




バシバシと私の背中を力強く叩いてくる委員長。

いや......、うん、痛い。

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