29, ページ36
「はぁあ!?キスぅ!?!?」
「うん。」
「ちょっ!!ええ!?」
持っていた、陳列されていた浴衣が手から落ちかける。
私の『されかけた』より全然そっちの方が......。
「何でまた…」
「わかんないよ......いきなり告白されて、勉強会の日に。」
「あの日に......」
私が寝てる間に何てことが......。
ていうか白布君、葵のこと好きだったの…?だから私のことも結構知ってたの…?
いや、それは考えすぎか......。
白布君、応援してあげたいけど…葵は......。
「で、返事は?」
「断ったよ。他に好きな人がいるって。」
「そう、だよね。」
「でも、『彼氏じゃないなら諦めません。てゆうか、彼氏でも諦めません。』ってさ......。
「は、はは......。」
男バレの方々はみなさん強気ですね......。
「それで、朝からあんまり元気なかったんだ。移しちゃったかと......。」
「え?」
「英太が好きだけど、白布君の気持ちも痛いほどわかるんでしょ?」
「A......。」
中学の時、英太には彼女がいた。その時のこと葵はきっと忘れられないんだろう。
「何かあったら話聞くから。」
「っA〜〜!!好きーーー!!!」
ギュゥッと抱きついてくる。苦しい......。
けど、私のよく知っているこの匂いに包まれるのは心地いい。
どっちに転んでも、葵はきっと大丈夫だと思う。英太に泣かされたら私が英太を締める。白布君に泣かされたら、彼の前髪をちょん切ってやろう。
なんて、結局どっちも葵が止めるだろうけど......。
1080人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
紫癸(プロフ) - 千弘さん» 遅くなってしまい申し訳ございません!ありがとうございます!至らない点ありますがどうぞよろしくお願いします!! (2018年1月23日 17時) (レス) id: a874f4c2b5 (このIDを非表示/違反報告)
千弘(プロフ) - めっちゃ面白かったです!次続編読むので楽しみです!! (2018年1月11日 10時) (レス) id: 99ade87467 (このIDを非表示/違反報告)
紫癸(プロフ) - 蒼生さん» ご指摘ありがとうございます!すぐに修正いたします。 (2017年3月15日 17時) (レス) id: 87abf74f68 (このIDを非表示/違反報告)
蒼生(プロフ) - あと、マネージャーを紹介する場面でも、夢主の苗字が変換されません (2017年3月15日 17時) (レス) id: b4dfbbc7a2 (このIDを非表示/違反報告)
蒼生(プロフ) - 三年生雑談会2が、友達役のこの名前が変換されなくなってますよ (2017年3月15日 17時) (レス) id: b4dfbbc7a2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:紫癸 | 作成日時:2016年12月19日 21時