大エース様に告白されました。【牛島若利】

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「おはよう、A。」



「おはよう。牛島。」





分からない。



この人はほんとに昨日私に告白して来たのだろうか…？



いつもと変わらなさすぎる。







だいたい、どうしてもよりにもよって私なんだ？牛島なら女の子くらい選び放題な気もするけど…。



と、言うか......牛島に告白されたなどとファンクラブの人間にでも知れたら............。

てかファンクラブとかあるの…？





『A？おーい、Aー？』





「っ！！…ああ、葵か。おはよう。」



「おはよう。大丈夫？顔色悪いけど…。」



「いやね、ちょっと......。」





席を立って葵の腕を引く。人がいない場所にしよう。









「えええええええぇぇぇーーーーーー!!!!!!??????」





こうなるから。



「なっ！？ええ！？！？なんっ！？！？！？」



「葵落ち着いて。」



「ど！？ええ！？えええええ！？」



「落ち着け。」





ニッコリと笑うと、葵はピシッと固まる。









「でもそっかぁー、牛島君Aだったのかー」





腕を組んで「うんうんなるほど」と勝手に納得してる葵。



なるほどじゃないよ......





「で、返事は？なんて答えたの？」



「いや、それがさ…返事、いらないって言うの。」



「そっか、まあ、牛島君らしいっちゃらしいよね。」



「本人がそう言うなら、返事、しなくてもいいのかな…？」





『そうだねー』と今度は考え込む。





「私ならさ、結果はどうあれ返事もらったほうがスッキリするから、聞かせてほしいな、どう思ってるか…」





伏し目がちに応える。



そう、だよね......。





「私、どう思ってるんだろう…？牛島のこと。」



「それはAしか分からないよ。」



「うん。」



「別に、すぐに答え出さなくてもいいんじゃない？」



「うん、そうだね。」





考えてみると、私、牛島のこと何も知らないもんね......。







ちゃんと知ってから答えを出そう。



あんまり待たせ過ぎないように......。

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