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「ちち、ちょっと、工君ストップ。」
そんなに一気に教えられないし、やる気があるのはいい事だけど......。
元気すぎる工君に私は少し頭痛がしてくる。
「ちょっと休憩しようよ。」
「え、はい......。」
お茶を入れてくると告げ、席を立つ。
給仕室と書かれた部屋で、お盆に人数分のコップを広げてひと息。
「ふぅぅぅ〜......。」
それにしても工君はいつも元気だなあ…。2つしか違わないのに…。
しかも私はまだ十代だというのに、へとへとだ……。
それにしても山形はいないなあ、誘ったのに......。
『あー…、行けたらな。』なんて曖昧な返事だったから何か用事でもあったのだろう。
「A。」
「ん?牛島、どうしたの?」
やかんにお水とお茶っ葉を入れて火にかけたところで、牛島に呼ばれた。
「顔色が優れないようだが、大丈夫か?」
「え、そう…?」
悪いと言われている顔色を確認したいがこの部屋には鏡がない。
というかなんと言うか、そんなことより......近い............。
と思っている間にもズンズン迫って来る牛島。
「えっ、えちょっ!牛島...!!」
「......。」
ーコツンっ
ギュッとつむった目を開けると、目の前に度アップの牛島。
「へ!?ええ、ちょっ//////」
「熱いな…、それに顔も赤い。」
「い、や............。」
熱のせいというよりも......
てか、もうこれ以上この距離は、むり......
フッと意識が薄れていく。
遠くで牛島が私の名前を呼ぶ声がした気がした。
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紫癸(プロフ) - 千弘さん» 遅くなってしまい申し訳ございません!ありがとうございます!至らない点ありますがどうぞよろしくお願いします!! (2018年1月23日 17時) (レス) id: a874f4c2b5 (このIDを非表示/違反報告)
千弘(プロフ) - めっちゃ面白かったです!次続編読むので楽しみです!! (2018年1月11日 10時) (レス) id: 99ade87467 (このIDを非表示/違反報告)
紫癸(プロフ) - 蒼生さん» ご指摘ありがとうございます!すぐに修正いたします。 (2017年3月15日 17時) (レス) id: 87abf74f68 (このIDを非表示/違反報告)
蒼生(プロフ) - あと、マネージャーを紹介する場面でも、夢主の苗字が変換されません (2017年3月15日 17時) (レス) id: b4dfbbc7a2 (このIDを非表示/違反報告)
蒼生(プロフ) - 三年生雑談会2が、友達役のこの名前が変換されなくなってますよ (2017年3月15日 17時) (レス) id: b4dfbbc7a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紫癸 | 作成日時:2016年12月19日 21時