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ダンッ、と相手コート側に牛島のスパイクが決まる。
いつ見ても本当、きれい......
「......っ」
「見惚れてる?」
天童がぬっと私の顔を覗き込んでくる。
「天童…うん、見惚れてる。」
「あららぁ?素直じゃないAちゃん。」
「別に普段から素直だと思うけど......。」
『え〜〜』とぶりっ子のように口に手を当てる天童。
「楽しそうだね、天童。」
「Aちゃんのおかげで面白いものが見れるからねぇ。」
とか何とか訳のわからないことを言いながらコートに戻ってゆく。
夏真っ盛りとまでは行かないが、日増しに暑くなってきた。
体育館の中は熱気がすごいので、休憩に入ると選手たちは我先にとドアの前を陣取る。
蝉の声がよく響くようになって来た。英太に煩いと言ったらチョップされたが、別に蝉はそんなに嫌いなわけではない。
ただドリンクの減りは速いぶん、比例して私のドリンク作りの仕事は増えてゆく。
もっと暑くなる頃には更に増えるのだろうか…そう考えるとこれから近づいてくる本格的な夏が恨めしくもある。
「A、テーピングを頼めるか?」
「あ、うん。ここ座って。」
私を見下ろす牛島を隣へ促す。
ちなみにこの大エース様、IH予選が終わって直ぐくらいに全日本ユースの選抜メンバーに選ばれたのである。
本当、なんて言うか......次元が違う。
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紫癸(プロフ) - 千弘さん» 遅くなってしまい申し訳ございません!ありがとうございます!至らない点ありますがどうぞよろしくお願いします!! (2018年1月23日 17時) (レス) id: a874f4c2b5 (このIDを非表示/違反報告)
千弘(プロフ) - めっちゃ面白かったです!次続編読むので楽しみです!! (2018年1月11日 10時) (レス) id: 99ade87467 (このIDを非表示/違反報告)
紫癸(プロフ) - 蒼生さん» ご指摘ありがとうございます!すぐに修正いたします。 (2017年3月15日 17時) (レス) id: 87abf74f68 (このIDを非表示/違反報告)
蒼生(プロフ) - あと、マネージャーを紹介する場面でも、夢主の苗字が変換されません (2017年3月15日 17時) (レス) id: b4dfbbc7a2 (このIDを非表示/違反報告)
蒼生(プロフ) - 三年生雑談会2が、友達役のこの名前が変換されなくなってますよ (2017年3月15日 17時) (レス) id: b4dfbbc7a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紫癸 | 作成日時:2016年12月19日 21時