検索窓
今日:10 hit、昨日:92 hit、合計:738,957 hit

1, ページ2

時を少し戻そう。3時25分終礼が終わって席を立つ。



と、





「Aーーーーーー!!!!」





私の名前を叫びながら、教室の端から端まで走ってくる女生徒。三条葵。



チアリーディング部部長で私の友人である。





「断る。」





鞄に荷物を詰め込みながら言う。





「まだ何も言ってない!」



「言わなくてもわかる。」



「チア部に入って!」



「断る。」





いつもの会話だった。毎度毎度飽きないなぁ......





「チア部に入ればバレー応援に行けるよ!」



「......ごめん魅力を感じない。」



「う、牛島君も居るよ!」



「......だから、別に興味ないって。」





葵のチアの押しどころがバレー応援なのはどうなのだろうか......



と、まあいつも通りの会話を終えて私は教室を出る。





―ドンッ





瞬間に何かにぶつかり体制を崩す。



と思ったらその"何か"の大きな手が私の腕をつかむ。





「すまん。大丈夫か、A。」





出た、牛島若利。

ちなみに同じクラスである。





「大丈夫。ありがとう。」



「ああ。」





短く言った牛島は私の腕から手を離す。

特にそこから広げるような会話も無いので、「じゃ」と短く告げてその場を立ち去る。





「あ、Aちゃーん」





ブンブンと長い腕を振り回す天童。





「なに?」



「英太君が探してたよ」



「え、英太が?何だろう...分かった、ありがとう。」



「んー、じゃねー」





またも長い腕を振りながら去っていく。



ちなみに、英太。もといバレー部セッターの瀬見英太、は、私のいとこである。





もっと言うと葵の好きな人でもある。きっとほとんど話したこともないだろうけど…。





まぁ、これから部活だろうし、後でラインしてみよう。





帰宅部の私はさっさと帰路につく。

2,→←prologue



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (448 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1080人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

紫癸(プロフ) - 千弘さん» 遅くなってしまい申し訳ございません!ありがとうございます!至らない点ありますがどうぞよろしくお願いします!! (2018年1月23日 17時) (レス) id: a874f4c2b5 (このIDを非表示/違反報告)
千弘(プロフ) - めっちゃ面白かったです!次続編読むので楽しみです!! (2018年1月11日 10時) (レス) id: 99ade87467 (このIDを非表示/違反報告)
紫癸(プロフ) - 蒼生さん» ご指摘ありがとうございます!すぐに修正いたします。 (2017年3月15日 17時) (レス) id: 87abf74f68 (このIDを非表示/違反報告)
蒼生(プロフ) - あと、マネージャーを紹介する場面でも、夢主の苗字が変換されません (2017年3月15日 17時) (レス) id: b4dfbbc7a2 (このIDを非表示/違反報告)
蒼生(プロフ) - 三年生雑談会2が、友達役のこの名前が変換されなくなってますよ (2017年3月15日 17時) (レス) id: b4dfbbc7a2 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:紫癸 | 作成日時:2016年12月19日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。