【Like or LOVE】7 ページ7
何度も頷きながらも、なぜかその表情は柔らかい。…というより、ちょっと嬉しそうにも見える。
かわいいな…。同性だって頭ではわかってるのに、こんな瞬間さえものすごく惹かれるのは…なぜだろう。
「好きだって…。」
だからつい、喉の奥でせき止めていた禁断の言葉が溢れて出てしまった。
一瞬、しまったなと思ったけど、ほんの小さな声だ。ゆづくんには聞かれてないはず…。
「……。」
そう確信していたのに、なぜかゆづくんの目は大きく見開かれ、僕を凝視していた。
「あ、れ…？」
何この、信じられないようなものを見る目。
…あっ！まさか聞こえてたとか？！？！
やだぁ…いきなりキモいやつじゃん俺！
ヤバい、否定しなきゃ！
「あの、そういう、ことじゃなくっ！な、なくないけどぉ…！」
どうしよ！何て言えばいいの？！
必死に身振り手振りで間違いだと伝えるものの、上手い言い回しができなくて空回り。
だって好きじゃないなんて言いたくないし、ましてやす…好きだなんてあなた！！
「…ありがと。ちなみにそれってさ。Likeの方だよね。」
あたふたする俺にゆづくんが苦笑いしつつ、耳を撫でたり頭を振ったりしている。
ガーン！！めちゃくちゃ困ってるよー！しかもなんか確認されてるー！
「えっと…。」
落ち着け宮川大聖…ゆづくんはLikeか否かを尋ねておられるんだ。
答えて差し上げなければ…ん？てことは…Likeと、LOVE？
Like or LOVE…
Like or LOVE…？
Like or LOVE…らぶぅ？！？！
「……。」
友達なんだからLikeに決まってるのに、そう言いたいのに言葉が出てこない。
だって本当の気持ちはBIG LOVEだから。
でもここで本音を言ってしまったら、確実にゆづくんを困らせてしまう。それどころかもうみやって呼んでくれないかも…。
どうしよう…。
そうだ、とびきりの笑顔で冗談にしてしまえば…！
「もちろん…ラ…ララ…。」
Likeと答えたいのにまた声が出ない。
なんでだよ〜！お笑い芸人かよぉ〜。
「みや？」
「ライ…。」
何かに耐えるように、ぎゅっと拳を握りしめ目を瞑る。
そして、心の中の自分と会話するようにいったん深呼吸。
“落ち着いて、みや”
“ゆづくんは世界最強なんだよ”
“先輩からやっとお友達になれたんだ”
“今のこの関係が壊れてもいいの？”
“大丈夫、Likeって言えばずっと壊れない”
“頑張れ、弱い心に負けるな”
“このショーで築き上げてきたものを無駄にするな”
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鹿(プロフ) - らっきさん» 読める心境になってよかったです！気持ちには応えられないけど好きでいていいんだって、羽生さんに言って欲しかったんです。お話の中だけでなくお互いの立場上、様々な困難があるでしょうし。夢もあるし。さてツアー！たまアリに行けますように！！ありがとう！ (9月11日 23時) (
レス) id: 4f12fa325f (このIDを非表示/違反報告)
らっき(プロフ) - 完結おめでとうございます！やっと読める心境になり、読みに参りました。やはり切ない結末で、でも未来が見える終わりでしたね(*^^*)二人ともお互いが別の形で支えになっていくんだなーと思いました。新しいツアー、チケ取りもまた頑張りましょう。お疲れ様でした！ (9月11日 22時) (レス) @page28 id: 4da1a124c4 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - エミルさん» でも書くのをやめると結構暇ですね。最近は宮川界隈でオタクしてますが(*^^*)みやのライブで癒されてます。いつかお会いすることがあったら、ご挨拶させてくださいね！ (8月21日 17時) (レス) id: ac41a7df10 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - エミルさん» スケートのシーン。夢小説には必要ないのかもしれないど、こだわりたかった。スケートで何かを伝えたり、心を重ねてみたりするのが好きなので。 (8月21日 17時) (レス) id: ac41a7df10 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - エミルさん» スケートとは、ファンとは、プライベートとは…。想像ですけど、こうであったらいいなと思いながら書きました。普通の生活が難しい人なので、実際お相手の方はなかなか大変だろうなと、ちょっと同情したりして(笑)友達以上恋人未満、くらいがちょうどいい気もします^^ (8月21日 17時) (レス) id: ac41a7df10 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鹿
| 作成日時：2023年8月8日 23時
