【Like or LOVE】3 ページ3
「わがままだなぁ〜。」
まったく。誰に似たのか。
どうせこっちが文句を言っても言い出したら聞かないことは重々承知なのだけど。
私はため息をつきながら、旅館の方にタクシーを手配してもらった。
会場に着いたら、そこかしこで撤収作業の真っ最中だった。
氷溶かすんだもんね。音響も照明も、組み立てるのもばらすの大変なんだろう。
「てかどこなの。」
人の行き来する通路で腕を組み立ち尽くす。
兄はいつも通り色んな場所へご挨拶に回っているだろうから、毎回探すのが大変なのだ。
そんな時は決まって携帯を見ていないので、連絡はつかないと思った方がよさそう。
さすがに更衣室には行けないから…。とりあえず誰かに聞こうかなと辺りをきょろきょろしていると、タイミングよく顔見知りの関係者の方がいらして会釈しつつ引き留める。
「お疲れさまです。あの、羽生結弦がどこにいるかご存知ないですか。」
フルネーム呼びなのは特に意味はない。
「あ、Aちゃん、レジェンドのお迎えご苦労さま。今から帰るの？」
「はい。探してるんですけど見あたらなくて。」
携帯も出ないし。と困った素振りで尋ねると…。
「あー。さっきケータリングの部屋あたりでみたよ。」
いきなり有力な情報をゲットできた。ナイス〜。
「ケータリングですか。」
珍しい。ゆづ兄はショーの間はほとんど食べないのに。
「もう片付いた後だから食べ物なんてないのにね。Aちゃん、何か持っていってあげたら。」
「あ、はい。」
そう言って去ってゆく関係者。
忙しいのだろう。慌ててお礼を言ってから頭の中で状況を整理すると、兄は食べ物のないケータリングのお部屋にいるってことらしい。
「なんで？まさかお掃除…。」
兄ならあり得るわ。
ほうきとちり取り持って床掃いてたりして。でもってテーブルとか拭いてたら…。
「めちゃくちゃ所帯じみてるー。」
想像するだけでニヤニヤしてしまった。
■みやサイド
「ゆづくん！」
忙しい合間を見計らって、なんとかゆづくんに声をかけた頃には、マネージャーさんから撤収の指示が出た直後だった。
時間がないのはわかってるけど、自分の衝動は止められない。
だって最後にどうしてもゆづくんとお話がしたかったんだもん！
でもここはバックステージの廊下。
映像スタッフもカメラスタッフもまだいる中で動くのは勇気がいったけど、そんなことかまっていられない。
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鹿(プロフ) - らっきさん» 読める心境になってよかったです！気持ちには応えられないけど好きでいていいんだって、羽生さんに言って欲しかったんです。お話の中だけでなくお互いの立場上、様々な困難があるでしょうし。夢もあるし。さてツアー！たまアリに行けますように！！ありがとう！ (9月11日 23時) (
レス) id: 4f12fa325f (このIDを非表示/違反報告)
らっき(プロフ) - 完結おめでとうございます！やっと読める心境になり、読みに参りました。やはり切ない結末で、でも未来が見える終わりでしたね(*^^*)二人ともお互いが別の形で支えになっていくんだなーと思いました。新しいツアー、チケ取りもまた頑張りましょう。お疲れ様でした！ (9月11日 22時) (レス) @page28 id: 4da1a124c4 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - エミルさん» でも書くのをやめると結構暇ですね。最近は宮川界隈でオタクしてますが(*^^*)みやのライブで癒されてます。いつかお会いすることがあったら、ご挨拶させてくださいね！ (8月21日 17時) (レス) id: ac41a7df10 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - エミルさん» スケートのシーン。夢小説には必要ないのかもしれないど、こだわりたかった。スケートで何かを伝えたり、心を重ねてみたりするのが好きなので。 (8月21日 17時) (レス) id: ac41a7df10 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - エミルさん» スケートとは、ファンとは、プライベートとは…。想像ですけど、こうであったらいいなと思いながら書きました。普通の生活が難しい人なので、実際お相手の方はなかなか大変だろうなと、ちょっと同情したりして(笑)友達以上恋人未満、くらいがちょうどいい気もします^^ (8月21日 17時) (レス) id: ac41a7df10 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鹿
| 作成日時：2023年8月8日 23時
