【仙台】6 ★ ページ42
★羽生サイド
Aさんの目が怖い。いや、目だけじゃない。オーラだ。全身から出ているオーラが、獲物を仕留める前の狐のようなのだ。
これはおそらく、真奈美さんにすごい興味を持ってるぞ。
「よろしければ生年月日と身長体重など…。」
「Aさん。今日は僕に用事があって来たんですよね。」
「えっ。そ…そうですけど…。」
「なら事務所でお話ししましょう。」
このままここで話し込むと、真奈美さんが絡んで絶対ややこしくなる。
俺はAさんの背中に手を添え、なるべく早くリンクから出ようと踵を返す。すると、まだスケート靴を履いたままの真奈美さんが叫んだ。
「待ってください！」
まだ練習の延長を希望するのだろうか。
「次の練習は明後日の夜だから。遅れないようによろしくね。」
何も言い返せないよう、小悪魔の笑みで告げて出口へと歩き出す。
そして戸惑うAさんを少し強引に連れ、３歩ほど進んだところでまた叫び声が。
「私今からトリプルアクセル跳びます！」
「トリプルアクセル？！」
そんな真奈美さんの宣言に食い付き、先に足を止めたのはAさんだ。
正直俺もびっくりしたけど、これは行かせないための口実なんだろうなとすぐに気持ちを切り替える。
もちろんAさんはトリプルアクセルがどんなジャンプなのか知っている。
アスカがスケーターとして、大きく成長した場面で跳んだジャンプなのだから。
それが目の前で見れるとなると、アスカ好きのAさんが黙っているはずがない。
「今日なら跳べる気がするんです。」
「……。」
拳を握りしめ、真奈美さんが真剣な眼差しで真っ直ぐ俺を見つめる。
確かに未習得のジャンプを、今日跳べる！って思ったら本当に跳べちゃう人がいるのは事実だ。
だけど…。
「羽生さん！応援しましょ！！」
「え？」
「真奈美さんがトリプルアクセルをマスターする瞬間を見届けましょ！」
「……。」
Aさんが鼻息荒く息巻く。
あぁ…もう完全に真奈美さんをアスカと重ねて見てるわこれ。
跳べたらそれはそれで嬉しいことだけど、成功したら連絡先教えろって言われてんの俺。
そういう事情とかふまえて、今じゃなくてもよくね？って言いたいわけ。わかる？…と表情で訴えるのだが、もちろんAさんには１ミリも通じない。
ただただ、期待に満ちた眼差しを俺に向けるだけだ。
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鹿(プロフ) - みなみさん» 私のイメージは、結婚あまりうまくいかないような気が…。家族にはわがままっぽいから、きっと奥さんにも…＾＾；ファン第一に考えそう(笑)引退してもスケート中心で家庭をかえりみなさそう(笑) (2021年3月1日 15時) (
レス) id: ac41a7df10 (このIDを非表示/違反報告)
みなみ - ゆづが幸せなら私も嬉しいです。愛妻家でいてほしい！レディーファーストでいて、決断力がある頼りになる夫、というイメージです。 (2021年2月24日 21時) (レス) id: 42f93678ff (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - みなみさん» なんか、さくっと終わらせるつもりが、長くなりそうな予感＾＾；10までには終わりたいけど…。寝不足に気を付けつつがんばります！ (2021年2月24日 16時) (レス) id: ac41a7df10 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - 美緒さん» ありがとうございます＾＾主人公に振り回されてくっつきそうな予感。まだ定まってません(笑)勝手なアンケートでは、国民の9割以上が彼の結婚を祝福できると答えたそう！羽生さん、安心して結婚していいんだよ！＾＾ (2021年2月24日 16時) (レス) id: ac41a7df10 (このIDを非表示/違反報告)
みなみ - フィギュアスケートのアニメに夢中なお嬢様をスケートでスパルタ指導してみる？頭打ったらまずいか。どうやってくっつくのかなぁ？ (2021年2月21日 21時) (レス) id: 42f93678ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鹿
| 作成日時：2021年2月10日 16時
