【最低最悪】6 ☆ ページ46
「……。」
昨日、なんでコウくんとなら…っ思っちゃったのかな〜…。
今日実際会ってみて、やっぱりあり得ないことが良くわかった。
待って？…ということは私、昨日羽生くんにとんでもないことを言ってしまったのでは…。
「何百面相してるんだよ。」
私が考え込んだり愕然としたり、表情をころころ変えるのでコウくんに突っ込まれてしまった。
「いや、ちょっと…。」
まずい…、これは今すぐ羽生くんに謝らなきゃいけないレベルだ。
もしも昨夜のことが原因で、別れようって言われたら…。そんなこと微塵も考えてなかったけど、羽生くんだってこんなふわふわした考えの私に愛想を尽かす可能性も…。
「とにかく、羽生結弦とは別れて俺と付き合おう。」
今はそれどころじゃないのに、なぜかそれが正論みたく堂々とした口調で言われてげんなりする。
もちろん嫌だ、とコウくんに伝えようとしたら…。
「まだそんなこと言ってんの？」
「「へっ…？」」
突然横から第三者の声が加わって、二人して間抜けな声がでる。
一瞬、この会話を誰かに聞かれてしまったのではないかと焦ったけど、この凛とした低めの声は聞き覚えがある。というか反射的に振り向いたのだから、顔を見たら一目瞭然だ。
「は、羽生くん？！」
いつの間にか隣にいたのは、私の彼氏である絶対王者羽生結弦。いつものようにラフな格好で…というか、どうしてここに？来るなんてひとことも言ってなかったのに…。
「おばけ見るみたいな顔しないでよ二人ともー。取り込み中だった？ごめんね。でも奇遇だなぁ〜。俺もコウくんに話あんの。」
思いがけずに登場した羽生くんが、ぽんとコウくんの肩に手を置き、目が笑ってない笑顔で告げると、何故か若干の恐怖と共に緊張が走る。
「あ、あの…。」
突然のことにしどろもどろするコウくん。
でも今ここで色々話し合いをされたら、参拝者と鉢合わせする可能性がある。
そうなればＳＮＳの格好のネタになるので、私は再会した嬉しさよりも、なんとか場所を変えなきゃと、そればかり考えていた。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 113人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
鹿(プロフ) - 果歩さん» ありがとうございます！なんだかプログラム変更とか？？真実なのかはわかりませんが、和風っていいですよね！更新がんばります！ (2020年2月2日 11時) (
レス) id: ac41a7df10 (このIDを非表示/違反報告)
果歩 - マリッジブルーも羽生君のおかげで解決かな？幼なじみ君早くあきらめてくれればいいのに。笑 次回はどうなるか、またまた楽しみです。 (2020年2月1日 14時) (レス) id: 7087569446 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - るりさん» もっとブルー感を深く掘り下げたらいいのかなって思うんですけど、なんかすぐに立ち直りそうな予感。最近ストックがないので、リアルタイム更新でお待たせしてます〜m(__)m (2020年1月25日 8時) (レス) id: ac41a7df10 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - shifuさん» ありがとうございます！褒めてもらえてうれしいです！更新する度にめっちゃドキドキしてるんですよ〜(;´･ω･)楽しんでもらえたら何よりです＾＾ (2020年1月25日 8時) (レス) id: ac41a7df10 (このIDを非表示/違反報告)
るり(プロフ) - 主人公ちゃんマリッジブルーかぁ、、。早く２人の気持ちがまた近づくといいですね、続き待ってます！！ (2020年1月25日 6時) (レス) id: 6fac0f416c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：鹿
| 作成日時：2019年12月26日 16時
